治療症例紹介・コラム

Colum 【ヘルニアが飛び出る方向について】

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椎間板に加わる負荷や後縦靱帯といった組織により飛び出す方向は後方や後外側が多いと言われています。
2005年にAultmanらはヘルニアの突出がどの方向で生じるのかを調べるために献体を用いて実験を行いました。実験は任意の角度に設定した方向に繰り返し曲げ伸ばしを反復させどの方向に飛び出したかを観察することでした。結果は全例で曲げた方向と正反対の方向へ髄核の移動を観察することが出来たと報告されています。この結果より、体の動かし方がヘルニアの突出方向と大きく関与していることが裏付けされました。
したがって、ILC国際腰痛クリニックのリハビリでは椎間板が飛び出る方向に普段から動作を反復している場合は、その動きを修正する方法を伝えたり、トレーニングを行う時もその方向へ体を動かさないように意識づけをしたりしながら安全に介入できるように工夫を行っています。