ILCの腰椎圧迫骨折
に対する治療
世界54カ国以上で採用されている
椎間板の修復・再生治療「セルゲル法」が日本で実施可能に
手術が出来なかった方や、
手術後再発してしまった場合でも、
リスクが少ない日帰り治療が受けられます。
Contents
このページの目次
腰椎圧迫骨折の主な症状や原因、当院の手術方法について御案内します。手術については、方法、入院日数、保険適用の有無などを掲載しております。当院では、世界でも先進的なセルゲル法という治療を取り入れており、その特徴についても詳細を記載しております。
特に、手術をしないと治らないと言われた方、これまでに手術をしたが改善しない方、手術後に良くなったが再発してしまった方はぜひご一読ください。
腰椎圧迫骨折とは?
圧迫骨折は背骨にある椎体がつぶれたように折れてしまうことです。胸椎で起これば胸椎圧迫骨折、腰椎で起これば腰椎圧迫骨折となります。圧迫骨折は70代男性で10.8%、女性では22.2%の割合で発生し、約30万~100万の新規患者が発症していると報告されています。
腰椎圧迫骨折は上下方向からの力により起こる骨折のことです。特徴としては閉経後の女性に多く、初期は身体を動かす度に痛みを訴える方が多いです。
若年者の場合は高所からの転落や交通事故などの強い衝撃でなることもありますが、軽微な外部ストレスで骨折することは少ないです。高齢になるにつれて骨の強度が低下する骨粗鬆症(骨がもろくなった状態)になりやすくなります。
骨粗鬆症が進行すると尻もちをついたり、普段の生活(腰を捻る・重いものを持つなど)による体の重みに耐えられずに腰椎圧迫骨折が起こる場合もあります。
整形外科学会が出しているように、背骨の骨折が一度でもあった方は新たに脊椎骨折が起こる確率が4倍以上と言われています。大腿骨頚部骨折(太ももの付け根の骨の骨折)も2倍近く上がることが分かっています。
腰椎圧迫骨折は骨折部位の安静をいかに保つことができるのかが重要なポイントとなります。
受傷直後は骨折部位が極めて不安定な状態となっているので、下のレントゲン写真のように椎体(背骨)変形が進行してしまいます。
椎体変形が進行してしまうと、痛みが長期化したり、脊椎自体のアライメント(配列)が崩れてしまったりします。
※画像参照元:研究論文「骨粗鬆症性腰椎圧迫骨折に対する治療」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/25/9/25_718/_pdf)
腰椎圧迫骨折の主な症状
腰椎圧迫骨折の症状は、局所的な腰部痛が主です。骨折の状態や脊柱管狭窄症などと合併する場合は、下肢痛や痺れなどの神経障害を伴います。
症状の強さは、歩けないほど痛みが強く出る場合や、軽い鈍痛で済む場合などと、人によって大きく異なります。
また日常生活において、痛みの程度で異なりますが、痛みが強いと寝返りが打てなかったり、寝ている姿勢から座る姿勢に身体を動かせなかったりします。
痛みを回避するために、無理に身体を動かしたり、骨折部分を圧縮させるような姿勢をし続けてしまうと、椎体の圧潰(背骨が潰れること)が進行し、痛みが長期化してしまいます。
腰椎圧迫骨折により骨折した椎体(背骨)は、元の状態に戻ることはなく、変形した状態で骨折部分の癒合が完了します。
これにより、
- ① 慢性的な腰背部痛
- ② 脊椎後彎(背中が曲がり、背筋を伸ばしにくくなる)
- ③ 姿勢が悪くなることにより転倒しやすくなる
- ④ 日常生活レベルの低下
このような症状や動作に思い当たる方は、後回しにせずに、ぜひ一度検査してみることをおススメします。
腰椎圧迫骨折の原因とは?
腰椎圧迫骨折の原因は、以下が考えられています。
- ① 骨粗鬆症 :骨密度が減少し、椎体(背骨)に加わる圧縮力に耐えられなくなり、腰椎圧迫骨折を受傷します
- ② 外傷:転落や交通事故により椎体(背骨)に強い衝撃が加わることで、腰椎圧迫骨折を受傷します
- ③ 病的骨折:骨腫瘍などにより椎体(背骨)の強度が低下し、骨折しやすい状態となり、腰椎圧迫骨折を受傷します
なぜ再発が多いのか?
腰椎圧迫骨折は一度受傷してしまうと、他の椎体(背骨)の圧迫骨折の受傷率が高くなると言われています。椎体(背骨)に1か所の圧迫骨折があると、受傷後5年間で他の椎体の圧迫骨折が起こる確率は、圧迫骨折がない人の2.4倍、2か所以上の椎体(背骨)に圧迫骨折があると4.9倍になるというデータが報告されています。これらの理由として圧迫骨折を一度受傷してしまうと立位姿勢が丸くなってしまい、背中が丸くなると、重心が前に変位します。重心が前に行くと、椎体(背骨)には圧縮力が加わり続け、他の椎体(背骨)の圧迫骨折を誘発してしまいます。
また、一度脊椎を圧迫骨折してしまうと、骨折した骨の上下にある椎間板が変性してしまい、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に繋がる恐れがあります。下記の画像は論文で報告されている実際の患者さんの事例です。椎間板が変性すると椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症だけでなく、姿勢の変化や筋肉の使い方の変化によって当院の病名一覧で紹介しているような様々な他の病気に繋がるリスクが増加してしまいます。