ILCの頸椎椎間板ヘルニア
に対する治療

世界54カ国以上で採用されている
椎間板の修復・再生治療「セルゲル法」が日本で実施可能

手術が出来なかった方や、
手術後再発してしまった場合でも、
リスクが少ない日帰り治療が受けられます。

腰痛のイメージ

頸椎椎間板ヘルニアの主な症状や原因、当院の手術方法について御案内します。手術については、方法、入院日数、保険適用の有無などを掲載しております。当院では、世界でも先進的なセルゲル法という治療を取り入れており、その特徴についても詳細を記載しております。
特に、手術をしないと治らないと言われた方、これまでに手術をしたが改善しない方、手術後に良くなったが再発してしまった方はぜひご一読ください。

頸椎椎間板ヘルニアとは?

背骨は椎骨が連結したもので、上から頸椎、胸椎、腰椎があります。椎骨と椎骨の間には椎間板があります。
椎間板は中央にゼラチン状の髄核(ずいかく)があり、髄核を取り囲むようにコラーゲンを豊富に含んだ線維輪(せんいりん)があります。椎間板は髄核と線維輪の2つの組織により形成されています。椎間板ヘルニアとは線維輪に亀裂(きれつ)が生じ、髄核が外に飛び出した状態を指します。

7つある頸椎をつなぐ椎間板の髄核が外に飛び出して神経を圧迫する場合は、頸椎椎間板ヘルニアといいます。

椎間板が変性している状態

頸椎椎間板ヘルニアの主な症状

椎間板ヘルニアの状態

頸椎椎間板ヘルニアの症状は、多岐にわたります。主に、首や肩部に痛み、肩こり、手のしびれやむくみ、腕のだるさ、筋力低下があります。字が書きにくく、食事中に箸が持ちにくくなったり、着衣時にボタンがかけづらくなることもあります。
病状が進行していけば、頭痛、目の奥の痛み、眼精疲労、耳鳴りやめまい、ふらつきといった症状が生じ、さらに悪化すれば、下半身にも症状(歩行障害、脚のつっぱりなど)が起こってきます。

頸椎椎間板ヘルニアの原因とは?

主な原因は加齢、日常生活の負担による椎間板の老化です。頸椎にある椎間板は常に圧力のかかる状態にあるため、最も早く老化が起こるとされています。そのため、椎間板ヘルニアが起きやすいといえます。
他の要因として、悪い姿勢でのデスクワークや、頚部に負担のかかるスポーツ(体操、柔道、レスリング、スキー、スノーボードなど)、転倒などが挙げられます。重量の荷物を持ち上げるなどの頚部に負担がかかる動作で、頸椎椎間板ヘルニアが発生することがあります。

頸椎椎間板ヘルニアの原因 イラスト

なぜ再発が多いのか?

従来の外科手術では、全身麻酔にて首の前から切開を入れてヘルニアのある椎間板を摘出して、空いた部分に自分の骨盤から取った骨や人工骨を入れることで頸椎をしっかりと固定します。これにより、ヘルニアの障害がなくなりますが、手術後はその上下の椎間板に極度の負担がかかっていき、手術後10年以内に新たな椎間板ヘルニアができてしまうのです。
当院が採用するセルゲル法では椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴して、椎間板を温存するため、根本的な治療を行うことができます。

従来の手術法

従来の外科手術イメージ

顕微鏡下で、頚椎の頚椎の一部を削りながらヘルニアのある椎間板を摘出して「ケージ」と呼ばれる椎間板の代替物を設置する

セルゲル法

セルゲル法の治療イメージ セルゲル法の治療イメージ

当院では遠方からの患者様も多いため
当院の治療への適用について、事前に確認して頂く事も可能です。

患者様の症状について、
無料で画像相談を承ります!

当院の治療法について

当院の治療法は、セルゲル法・ハイブリッドレーザー法・PODD法・PLDD法の4つがございます。

上述の通り、各頸椎疾患の根本原因は「椎間板の老化による炎症や変形」にあります。4つの治療法に異なる特徴やメリットがありますが、唯一「椎間板の修復」が可能な「セルゲル法」についてまずはご案内したいと思います。

01

セルゲル法

セルゲル法とは

セルゲル法とは、欧州を中心に世界54ヶ国以上で導入されている先進的な治療法となります。椎間板のボリュームが減少する事がなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残るので、椎間板を温存する事が可能です。最近の研究では治療後に椎間板の容積が増加していることも分かってきております※1。また、椎間板を修復し髄核の漏れが防がれることによって、椎間板自体が自身の再生能力によって元の正常な機能を回復すると考えられています※2。

※1 参照元:European Journal of Radiology 109 (2018) 101–107 , Efficacy of an ethyl alcohol gel in symptomatic disc herniation より
※2 参照元:インターナショナル・ジャーナル・オブ・スパイン・サージェリー第15巻付録1 椎間板変性症の再生治療より

認定証
※医療機関が「セルゲル法」を行うにはこのような認定証が必要になります。

セルゲル法の治療における世界的第一人者であるJ. Theron医師の研究論文「Percutaneous treatment of cervical disk hernias using gelified ethanol」より、セルゲル法の実際の治療結果について一部引用しご紹介致します。

原文:Results were satisfactory in 89.5% patients, with no adverse events recorded during the procedure or after. The use of RGE shows promising results and might be a feasible and safe alternative in the treatment of cervical disk hernias. 和訳:89.5%の患者が治療に満足しており、術中および術後に有害事象は認められなかった。放射線不透過性ゲル化エタノールの使用は有望な結果を示し、頚椎椎間板ヘルニアの治療において実行可能で安全な代替手段となり得る。

セルゲル法の治療方法について

  • 01 治療箇所の確認

    X線透過装置を使用しながら、治療箇所の確認をおこないます。

    炎症で痛みが発生
  • 02 椎間板への穿刺

    局所麻酔をおこなった後、X線透過装置を使用しながら0.8mmの針を椎間板内に挿入します。

    椎間板に針を挿入
  • 03 ジェルの注入

    0.8mmの針を挿入後、椎間板内にインプラント化するジェルを注入します。

    インプラント化するジェルを注入
  • 04 椎間板周囲に鎮痛薬注入

    インプラント化するジェルを注入後、椎間板の周りに炎症を抑えるオゾンと鎮痛薬を入れていきます。

特徴とメリット

  • 外科的治療やレーザー治療では不可能であった椎間板の修復が可能
  • 椎間板が修復されることで、椎間板自体が自身の再生能力によって回復する
  • セルゲル法では「局所麻酔」で行うため、身体への負担が小さい
  • 治療は細い針で行うため、傷が極小で回復も早い
  • 治療は非常に短時間で終了するため、日帰りでの治療が可能
  • 世界54ヶ国以上で導入されている安心かつ実績のある先進的な治療法

Flow 治療の流れ

  • 受診のイラスト
    01 受診

    MRI・レントゲンの撮影を行い、その後医師の診断を行います。
    診断にてセルゲル法が適応する場合はその日の午後から治療を行う事が可能です。

  • 治療前のイラスト
    02 治療前

    施術室に入り頸部に局所麻酔を行い、検査で確認した頸椎の椎間板に針を挿入。
    造影検査で椎間板の損傷箇所を確認します。

  • 治療のイラスト
    03 治療

    透視装置で椎間板の位置を確認しながら損傷箇所に薬剤を投与。薬剤が浸透したところで針を抜き止血します。

  • 帰宅のイラスト
    04 帰宅

    治療後1時間ほど個室で安静にし、治療後の診察を受けてご帰宅となります。
    ※帰宅時間は患者様の症状や状態によって異なります。

Price セルゲル法の治療費用

治療箇所 1箇所 2箇所 3箇所 4箇所 5箇所
治療費用 1,200,000円
(税込1,320,000円)
1,300,000円
(税込1,430,000円)
1,400,000円
(税込1,540,000円)
1,500,000円
(税込1,650,000円)
1,600,000円
(税込1,760,000円)

※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いが可能です。
※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

1. セルゲル法について

この治療で使用されるDiscogelは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

2. Discogelについて

  1. Discogelの入手経路について当院で使用しているDiscogelはフランスのGelscom社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
    個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
  2. Discogelの国内の承認医薬品等の有無:国内においては承認されている医療機器はありません。
  3. Discogelの諸外国における安全性等に係る情報
    CEマーキングを取得しています(認証年月日:2007年10月5日)。CEマーキングは、製品がすべての関連する欧州医療機器規則(MDR)の安全性及び性能に関する一般要求事項(GSPR)を満たしていることを医療機器製造業者が主張するものであり、欧州連合内において機器を上市するために必要な法的要求事項です。
    欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
  4. Discogelの副作用等について
    治療で使用する局所麻酔のお薬が注射針に沿って拡散し、一時的なしびれなどを引き起こす可能性があります。治療後1週間前後で一時的に痛みが発生する可能性があります。理論的には、治療時にDiscoGelが神経根に接触すると一過性の火傷のような感じをもたらす可能性があります。神経痛を伴う一時的な放射状の刺激が治療直後に現れる可能性があります。可能性は非常に低いですが、治療後に椎間板の容積が大きく減少した場合には症状が悪化する可能性があります。その他、咽頭痛、一時的な排尿障害、アレルギー反応、椎間板炎が発生する可能性があります。
  5. Discogelが使用できない対象者(禁忌について)
    構成成分に対するアレルギーがあることが知られている方、重度のうつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。また、妊娠中の方には適応していません。

FAQ 当院の治療法と頸椎椎間板ヘルニアに関するQ&A

Q
セルゲル法と外科的手術との再発率の違いについて
A
外科的手術は全身麻酔で、首の前から切開を入れてヘルニアのある椎間板を摘出して、空いた部分に自分の骨盤から取った骨や人工骨などを入れることで頸椎をしっかりと固定します。術後は上下の椎間板に極度の負担がかかっていき、手術後10年以内に新たな椎間板ヘルニアができてしまうので、再発率が問題でした。
それに対して、当院で行われているセルゲル法は、損傷した椎間板に薬剤を入れ、椎間板を温存します。症状の改善だけでなく再発率が極めて低くなっています。
Q
治療箇所はどのように決定するのですか?
A
MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では痛みの要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。
Q
治療後に一時的に症状が悪化する場合があるとのことですが、どの程度続きますか?
A
症状が出現する理由は縮んでいた脊椎の靭帯が伸ばされるためであり、症状が持続する期間は2週間程度で以後症状は消失します。
Q
治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?
A
一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能です。プロのスポーツ選手に関しては新たな椎間板の損傷が生じる可能性が高いため、医師と相談しながら検討してゆきます。
Q
治療後に気をつけることについて教えて下さい
A
術後数日間は安静にし、頸部に負担のかかる動作や激しい運動は避けるようにしてください。術後1週間後には、日常的な作業ができるになります。2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。
Q
保険は適用されますか?
A
いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。
Q
治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?
A
日帰りでの治療のため術後1時間程で歩いてご帰宅いただけます
Q
治療までの通院は何回必要ですか?
A
MRI撮影を当院と提携しているクリニックで撮影して頂くために1回、治療当日に1回の計2回通院が必要となります。
Q
治療後、飛行機には乗れますか?
A
術後何も問題がなければ、飛行機にお乗りいただくことができます。万が一、術後に痛みがある場合には医師の判断によりご搭乗が難しい場合もあります。
Q
頸椎椎間板ヘルニアかどうかの診断はどのようにしますか?
A
現在の症状やこれまでの経過、身体の診察の結果を見て、MRI検査やレントゲンで精密検査し、総合的に診断しています。
ヘルニアを目視で確認するにはMRI検査が有効です。MRI検査で椎間板ヘルニアの位置、大きさ、形、神経の押され具合がわかり、自然に放置しても治りやすいものなのか、治療を施す場合、どういった治療が適切か等を確認します。
MRI検査はMRIの性能や撮影の方法によって小さなヘルニアが見つからないことがあります。
ヘルニアが写っていたとしてもしびれや痛みの原因が別にある場合もあります。
椎間板ヘルニアではないと言われたが実は小さなヘルニアだったとか、椎間板ヘルニアと言われていたが
実は別の病気だったということもありますので、まずは診察を受けることをご検討ください。
Q
椎間板ヘルニアの手術後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?
A
病態によりますが、10~14日程の入院期間が必要になります。その後、帰宅が可能です。
当院で行っているセルゲル法やその他の治療法は日帰りでの治療のため術後1時間程で歩いてご帰宅いただけます。
Q
セルゲル法による治療後はリハビリは必要ですか?
A
リハビリをすることで治療の効果が上がることもあります。
治療後に安静にしていると運動機能も低下してしまうため、適度なストレッチ等をお勧めしています。
治療当日に運動指導も行っておりますので術後の運動についてはお気軽にご相談ください。
Q
頸椎椎間板ヘルニアは危険な病気ですか?
A
人によっては症状が強く出る場合が多く、ヘルニアが進行すると手足が麻痺となったり、排泄が困難になったり、全身に大きな影響がでる事があります。
まずは診断をして適切な治療法を見つける事がなによりも大切です。
Q
頸椎椎間板ヘルニアを放置したらどうなりますか?
A
頸椎椎間板ヘルニアは症状が消失し、自然治癒する可能性がある疾患です。
ヘルニアを起こした椎間板が修復・再生することはありませんが、縮小または消失することならあります。
外科的手術を検討する前に症状の変化を見ながら、負担の少ない治療を提案するように心がけています。
Q
一度治療したヘルニアが再発することはないのでしょうか?
A
セルゲル法では、ヘルニアの原因となった椎間板の線維輪の損傷を修復致します。そのため、これまでに報告されている限りにおいては、治療した椎間板でのヘルニアの再発は報告されていません。
Q
外科的手術後にセルゲル法を行うことは可能ですか?
A
はい、可能ですが、当院は椎間板自体を治療するため、手術で固定された部位の上下の椎間板にて新たなヘルニアの発症を防ぐ目的で行う事ができます。まずは検査と診察を行い最善の治療法を診断いたします。
Q
頸椎椎間板ヘルニアと診断された場合、あまり運動しない方がいいのでしょうか?
A
運動できないほど痛い場合以外は適度な運動は必要です。運動を怠ると体の筋肉が衰えてしまい、痛みが強くなる場合もあります。
正しい運動方法を身につける事で症状が緩和することもあります。当院ではリハビリ施設と提携し、痛みの根本改善に努めています。
Q
頸椎椎間板ヘルニアの手術後気をつけなくてはいけないことはなんですか?
A
当院の頸椎椎間板ヘルニアの治療後は、その日の内にご帰宅が可能です。
また、1ヶ月ほどは激しい運動などお控えいただき、適度なストレッチを推奨しています。

当院は治療効果100%を目指し、先進的な医療技術を取り入れつつ患者様ひとりひとりのお悩みに寄り添い、30分以上じっくりと時間をかけて「適切な診断」と「適切な治療法のご提案」をできるよう丁寧かつ入念に診察を行っております。
今抱えている痛みやしびれを軽減したりなくす方法がきっとありますので、諦める前にお気軽に当院までお電話を頂ければと思います。

院長:簑輪 忠明

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