お困りの病気から探す
脊柱管狭窄症

Spinal Stenosis 脊柱管狭窄症

背骨の中にある神経の通り道が狭くなった状態を指します。
背骨は図にある様に大きく分けると、
①骨
②椎間板
③神経
の3つから出来ています。そして背骨の中心に位置する神経の通り道を脊柱管と呼びます。脊柱管狭窄症とは、図に示されている脊柱管が狭窄(きょうさく=狭くなる)することにより神経が圧迫される状態を指します。特に、脊柱管が腰の部分で狭くなる病気のことを「腰部脊柱管狭窄症」と言います。

脊柱管狭窄症の状態

脊柱管狭窄症の原因とは?

歩きにくい、太ももに痛みや痺れがでる、歩行中に痛みがでて休憩するとまた歩けるようになる、背筋を伸ばすと腰に痛みがでる、立ちっぱなしになると痛い、寝起きの立ち上げが辛い、脊柱管狭窄症が原因で歩行が困難、歩くと途中で休憩しなければ歩けないなど日常生活に支障をきたす症状が多く、神経からくる症状も出やすいことが特徴です。
神経を圧迫するこれらの症状にはいくつかの原因が考えられますが近年その原因が明らかになってきました。

最近の研究結果から「根本原因の一因に椎間板の損傷が関与している」という事が分かってきました。その理由を以下に説明していきます。
幼少期には慢性的な腰痛が出現しませんが、クッションである椎間板、骨、神経の損傷が無く、機能が正常であるからです。しかし、椎間板の加齢変化によって狭くなることや、背骨のずれ(すべり症など)や椎間板ヘルニアなどでも脊柱管が圧迫されて狭窄症になっていきます。早ければ16歳前後から腰の部分に最も負担がかかるため、椎間板に損傷(亀裂)が生じ始めます。そして損傷部分からクッション成分の源である髄核(ずいかく)が漏れだし、椎間板自体が減少しクッション機能が低下します。クッション機能が低下すると骨に負担がかかり、骨の変形が始まります。骨に変形が生じると、最終的に神経が存在する空間である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫し始めます。つまり脊柱管狭窄症は、椎間板の損傷から始まる事が分かってきました。さらに、脊柱管狭窄症は「歩くと足がしびれ、少し休むと再び歩けるようになる」間欠性跛行(かんけつせいはこう)という病気を引き起こす原因になるため早めの治療をおすすめいたします。

椎間板の線維輪(せんいりん)に亀裂が入った状態
椎間板が潰れ、骨が変形して神経が圧迫された状態

腰部脊柱管狭窄症の種類

「腰部脊柱管狭窄症」は腰椎が不安定なことが原因の場合、身体の動きで痛くなることが多いです。脊柱管狭窄症には、下図に示した通り
・神経根型
・馬尾型
・混合型(神経根型と馬尾型のミックス)

の3タイプがあります。神経根型は比較的治りやすく保存療法(薬やリハビリ等)の治療が多いです。
馬尾型や混合型では外科的手術等をしなければ症状が改善しないケースが多い事が分かっています。

  • 神経根型
    神経根型の図
  • 馬尾型
    馬尾型の図
  • 混合型
    混合型の図

脊柱管狭窄症の主な症状

腰・お尻の痛み、下半身のしびれ、尿・便が出にくい漏れる
間欠性破行の状態-歩き始めは何ともない、しばらくすると足にしびれや痛みが出てきて歩きづらくなる、前かがみで少し休めば楽になりまた歩けるよようになる

脊柱管狭窄症は頚椎ないし腰椎に発症することが多い疾患です。頚椎に生じた場合には、手足のしびれや運動障害を自覚するようになります。例えば、お箸が使いにくい、字が書きにくい、ボタンが掛けにくいといった上肢の症状に加えて、歩きにくい、ふらつく、階段が上り下りしにくいなどの下肢の症状も出現します。

腰椎の脊柱管狭窄症では、腰から下のしびれや痛みが出現します。歩いているとお尻や足に痛みやしびれを感じ、休むと楽になる。それでまた歩くと再び痛くなるといった、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる症状がとても特徴的です。
また、腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、すこし前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。
進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわるくなったり、逆に尿が漏れる事もあります。

なぜ再発が多いのか?

脊柱管狭窄症は、圧迫された椎間板(線維輪と呼ばれる層の部分)がひび割れることで中心成分が飛び出し、その飛び出した部分(椎間板ヘルニア)が脊柱管を狭くすることで起こります。
従来の手術法では、この飛び出した椎間板ヘルニアを切除し、不安定化している脊椎を固定することで症状を緩和させますが、椎間板のひび割れは修復できていないため、再度ヘルニアが発生する可能性があります。主な再発の原因はここにあり、完治が難しい病気と言われる所以です。
当院が採用するセルゲル法では椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。

当院が採用する「セルゲル法」では椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。また、脊柱管狭窄症・すべり症に特化した治療法「フローレンス法・Qフローレンス法」では、欧州や南アメリカを中心にで導入されている先進的な脊柱管狭窄症の治療方法を採用しています。

従来の手術法の図

従来の手術法

脊柱管を圧迫している骨と椎間板の一部を切除することで脊柱管の圧迫は緩和するが、背骨が不安定になるため、人工の椎間板を入れて骨をボルトとロッドと呼ばれる金属製品で固定する。

当院の治療法について

当院の治療法は、セルゲル法・フローレンス法・Qフローレンス法・ハイブリッドレーザー法・PODD法・PLDD法の6つの治療法を採用しています。
5つの治療法に異なる特徴やメリットがありますが、唯一「椎間板の修復」が可能な「セルゲル法」と、「脊柱管狭窄症・すべり症に特化した治療」が「フローレンス法・Qフローレンス法」。この2つの治療法についてまずはご案内したいと思います。

arrow_circle_right セルゲル法
arrow_circle_right フローレンス法
Qフローレンス法
arrow_circle_left
arrow_circle_right
  • 椎間板修復インプラント治療術 セルゲル法

    椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後にインプラントとして椎間板に残り、クッションとして機能するため椎間板を保存します。また椎間板を修復し髄核の漏れが塞がれることによって椎間板自体が自身の再生能力によって元の正常な機能を回復することが期待される治療法です。欧州を中心に世界54ヶ国以上で導入されている先進的な腰痛治療法となります。

    治療時間
    1箇所10分~

    治療後約90分は安静が必要となり、術後診察・お会計後にご帰宅頂けます。
    軽動作は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度見合わせる必要があります。

    セルゲル法は欧州を中心に
    世界54ヵ国以上で導入され、
         45,000件以上の治療実績があります。
    (2008年〜2024年4月)
    当院は世界の中でも
    治療/問い合わせ数ともに
    数多く
    の実績があります。

    セルゲル証明書
    医療機関が「セルゲル法」を行うにはこのような認定証が必要になります。
    スタッフ
    ILC国際腰痛クリニックでは「セルゲル法」の専門の医師と連携して日々治療技術の研磨を行っています。

    このようなお悩みの方が対象

    • 長い間、腰痛で悩んでいるが痛みやしびれがひどくなってきた
    • 腰痛の手術(MED法、固定術、形成術など)を勧められている
    • 腰痛の手術で入院したくない、手術が怖い
    • 腰痛の手術をしたが改善しない(再発した)
    • なかなか時間が取れないため、日帰りで行える治療を望んでいる
    • 身体への負担が少ない治療を望んでいる

    セルゲル法の主な特徴

    身体への負担とリスクが
    少ない日帰り治療
    治療時間は1箇所10分程度で、治療後約90分は安静が必要となります。安静後は術後診察・お会計後にご帰宅できます。
    老化した椎間板の
    クッション機能を改善
    椎間板にインプラントとして残るので椎間板のクッション機能としても作用します。
    レーザー治療やオゾン治療
    外科的手術に代わる新治療
    レーザーや外科的手術を行ったが、効果が無かった場合でも治療可能です。

    ※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です

    治療方法 施術時間:1箇所10分〜

    局所麻酔下で、X線透視装置を使用しながら、0.8㎜の針を椎間板に留置し、椎間板にインプラントを注入します。特に脱出したヘルニアにも、ジェルが浸透する程効果が高くなります。身体に負担が少ない局所麻酔にて、細い針のみを使用し治療を行うため傷跡も目立たず、約90分ほど安静にして頂くだけで治療後すぐにご帰宅頂けます。

    1. 治療前

      変性した椎間板組織の一部が飛び出し、髄核が漏れ出すことで痛みを伴う炎症が発生。 神経のそばで炎症が起きることでしびれが発生。

    2. 治療

      局所麻酔下で椎間板内に細い針を刺し、インプラント化するジェルを注入。

    3. 治療後

      損傷していた亀裂部分にジェルが入り込みインプラント化することで椎間板が修復。飛び出した椎間板も改善される。

    治療による懸念事項

    治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。神経損傷は自験例でも論文でも報告はありません。ただし局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。

    セルゲル法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所 3箇所 4箇所 5箇所
    治療費用 1,200,000円 (税込1,320,000円) 1,300,000円 (税込1,430,000円) 1,400,000円 (税込1,540,000円) 1,500,000円 (税込1,650,000円) 1,600,000円 (税込1,760,000円)
    →頸椎(首)のセルゲル法の治療費用はこちら

    ※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
    ※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
    ※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いが可能です。
    ※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
    ※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

    1. セルゲル法について

    この治療で使用されるDiscogelは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. Discogelについて

    1. Discogelの入手経路について当院で使用しているDiscogelはフランスのGelscom社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. Discogelの国内の承認医薬品等の有無:国内においては承認されている医療機器はありません。
    3. Discogelの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています(認証年月日:2007年10月5日)。CEマーキングは、製品がすべての関連する欧州医療機器規則(MDR)の安全性及び性能に関する一般要求事項(GSPR)を満たしていることを医療機器製造業者が主張するものであり、欧州連合内において機器を上市するために必要な法的要求事項です。
      欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. Discogelの副作用等について
      治療で使用する局所麻酔のお薬が注射針に沿って拡散し、一時的なしびれなどを引き起こす可能性があります。治療後1週間前後で一時的に痛みが発生する可能性があります。理論的には、治療時にDiscoGelが神経根に接触すると一過性の火傷のような感じをもたらす可能性があります。神経痛を伴う一時的な放射状の刺激が治療直後に現れる可能性があります。可能性は非常に低いですが、治療後に椎間板の容積が大きく減少した場合には腰痛が悪化する可能性があります。
      その他、咽頭痛、一時的な排尿障害、アレルギー反応、椎間板炎が発生する可能性があります。
    5. Discogelが使用できない対象者(禁忌について)
      構成成分に対するアレルギーがあることが知られている方、重度のうつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。
      また、妊娠中の方には適応していません。

    セルゲル法に関するQ&A

    Q. セルゲル法と外科的手術との再発率の違いについて

    1960年代より始まった外科的手術は、変形した骨やヘルニアなどの組織を切除し、時に固定する事を目的としていますが、スクリューによる新たな骨の損傷や根本的な治療(椎間板線維輪の修復)を行っていないため、新たな腰痛の出現と再発率が問題でした。
    その為1980年代に根本的な治療を行う必要性が高まり、当院でも行っている椎間板治療が始まりました。そして、現在では様々な治療法が開発されており、特に当院で採用している治療法は椎間板の修復効果を認めており、症状の改善だけでなく、再発率が極めて低くなっています。

    Q. 治療箇所はどのように決定するのですか?

    MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では腰痛の要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。

    Q. 治療後に一時的に腰痛が悪化する場合があるとのことですが、どの程度続きますか?

    個人差がありますが、一時的に増した痛みについては概ね2週間~1ヶ月程度で徐々に軽減・消失することが多いです。

    Q. 治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?

    一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能です。プロのスポーツ選手に関しては新たな椎間板の損傷が生じる可能性が高いため、医師と相談しながら検討してゆきます。

    Q. 治療後に気をつけることについて教えて下さい

    術後数日間は安静にし、長時間の座位、重い物を持ち上げる、体をひねる・曲げる・ 前屈みになる、激しい運動は避けるようにしてください。術後1週間後には、日常的な作業ができるようになります。2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。

    Q. 保険は適用されますか?

    いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。

    Q. 治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?

    日帰りでの治療のため術後1時間程で歩いてご帰宅いただけます。

    Q. 治療までの通院は何回必要ですか?

    当院の治療の場合、診断後その日の内に治療を受ける事が可能です。診断のみをご希望され、後日治療だけお越しいただくこともあります。

    Q. 治療後、飛行機には乗れますか?

    術後何も問題がなければ、飛行機にお乗りいただくことができます。万が一、術後に痛みがある場合には医師の判断によりご搭乗が難しい場合もあります。

    arrow_circle_right 「セルゲル法」詳細はこちら
  • 脊柱管狭窄症・すべり症に特化した日帰り治療法
    フローレンス法 腰椎間接的除圧術
    Qフローレンス法 腰椎間接的固定術

    脊柱管狭窄症・すべり症に特化した治療法がフローレンス法・Qフローレンス法です。今まで「手術・入院」の必要だった脊柱管狭窄症や軽度~中程度までのすべり症に対して「日帰り」で行うことができ、外科手術に近い効果が期待できる画期的な治療法です。外科手術のように骨や靭帯などを切り取らずに腰の組織や器官を最大限温存する術後のQOLを最大限考えた治療法です。

    治療時間
    1箇所約30分〜

    治療後約2時間は安静が必要となり、帰宅までには約3時間前後必要となります。
    日常生活は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度見合わせる必要があります。

    このようなお悩みの方が対象

    • 歩く時に臀部や足に痛みが出て歩きづらい
    • 外科的手術(固定術、形成術など)が勧められている
    • 脊柱管狭窄症などの外科的手術が怖い
    • 埋め込んだデバイスを取り外すことも可能
    • 時間が取れないため、日帰りでの治療を望んでいる
    • 身体への負担が少ない治療を望んでいる

    フローレンス法・Qフローレンス法の主な特徴

    身体への負担とリスクが
    少ない日帰り治療
    治療時間は1箇所30分程度で、治療後は約2時間の安静が必要となります。約2〜3時間前後でご帰宅可能です。
    海外の先進的インプラント
    を国内唯一採用
    人体の機能に合わせた緻密な設計により、治療後の身体の負担を抑え、運動制限も最小に。
    外科的手術に代わる
    新しい治療
    従来の外科的手術(椎弓切除術や脊柱固定術)をしたくない、できないという方にもお勧めです。

    ※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です

    治療方法 施術時間:1箇所30分〜

    局所麻酔+鎮静下で、X線透視装置を使用しながら腰椎棘突起間にインプラントを留置する治療法です。脊椎後方の棘突起間にインプラントを留置することで、前屈姿勢と同様の状態をつくり症状の改善を図ります。骨を削ったり神経を直接触ることがないため、従来の方法と比較して神経を傷つけるリスクを軽減します。

    1. 治療前

      変性した椎間板や肥厚した黄色靭帯によって脊柱管を圧迫。

      変性した椎間板 肥厚した黄色靭帯
    2. 治療

      棘突起間にインプラントを挿入することで肥厚した黄色靭帯などが伸ばされ脊柱管が拡がる。

      インプラント
    3. 治療後

      インプラントの羽根を拡げることで棘突起間に固定する。

      固定

    治療による懸念事項

    治療後、一時的に症状が悪化することがあります。棘突起間が開大することで、周囲の関節の違和感、創部の痛み、筋肉の鈍痛が出る可能性があるためです。その他、重篤な感染症を引き起こす可能性、脱臼や棘突起骨折の可能性、インプラントの交換が必要になる可能性があります。

    フローレンス法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所
    治療費用 1,400,000円 (税込1,540,000円) 1,900,000円 (税込2,090,000円)

    Qフローレンス法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所
    治療費用 1,600,000円 (税込1,760,000円) 2,300,000円 (税込2,530,000円)

    ※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
    ※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
    ※クレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いも可能です。
    ※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
    ※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

    1. フローレンス法について

    この治療で使用されるLobster棘突起間スペーサーは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. Lobsterについて

    Lobster棘突起間スペーサーは経皮的に挿入されるチタン製の医療機器です。ISO 5832-3及びASTM F136規格に準拠しています。

    1. Lobster棘突起間スペーサーの入手経路について
      当院で使用しているLobster棘突起間スペーサーはイタリアのDiametros Medical有限会社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. Lobster棘突起間スペーサーの国内の承認医薬品等の有無:国内において承認されている医療機器はX-STOPがありますが、2015年からメーカー(メドトロニック社)の方で販売中止となっています。
    3. Lobster棘突起間スペーサーの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています。CEマーキングは、製品がすべてのEU指令や規則に定められる必須要求事項に適合したことを示します。
      欧州の医療機器指令93/42/EEC(MDD 93/42/EEC)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. Lobster棘突起間スペーサーの副作用等について
      スペーサー挿入により、神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。脊柱管拡大が不十分な場合は、間欠性跛行等の症状が再発する可能性があります。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。
    5. Lobster棘突起間スペーサーが使用できない対象者(禁忌について)
      スペーサーの成分や麻酔薬によるアレルギーがあることが知られている方、骨粗鬆症と診断されている方、重度の肥満のある方、うつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。また、妊娠中の方には適応していません。

    1. Qフローレンス法について

    この治療で使用されるQFusion棘突起間デバイスは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. QFusionについて

    QFusion棘突起間デバイスは経皮的に挿入されるチタン製の医療機器です。ISO 5832-2、ISO 5832-3、ISO 10993-1規格に準拠しています。

    1. QFusion棘突起間デバイスの入手経路について
      当院で使用しているQFusion棘突起間デバイスはイタリアのTechlamed有限会社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. QFusion棘突起間デバイスの国内の承認医薬品等の有無:国内において承認されている医療機器はありません。
    3. QFusion棘突起間デバイスの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています。CEマーキングは、製品がすべてのEU指令や規則に定められる必須要求事項に適合したことを示します。
      欧州の医療機器指令93/42/EEC(MDD 93/42/EEC)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. QFusion棘突起間デバイスの副作用等について
      デバイス挿入により、神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。
    5. QFusion棘突起間デバイスが使用できない対象者(禁忌について)
      デバイスの成分や麻酔薬によるアレルギーがあることが知られている方、骨粗鬆症と診断されている方、重度の肥満のある方、うつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。また、妊娠中の方には適応していません。

    フローレンス法・Qフローレンス法に関するQ&A

    Q. 治療箇所はどのように決定するのですか?

    MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では腰痛の要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。

    Q. フローレンス法とQフローレンス法の違いについて

    フローレンス法は不安定症のない脊柱管狭窄症や軽度のすべり症(Meyerding 分類のグレードIまで)に適応されますが、Qフローレンス法は不安定症を伴う脊柱管狭窄症やグレードIIのすべり症や腰椎不安定症に適応になります。

    Q. フローレンス法・Qフローレンス法と外科的手術の再発率の違いについて

    脊柱管狭窄症に対する外科的手術は、椎弓切除術や脊椎固定術が一般的ですが、術後10年以内は重度の腰痛が再発したり、長距離を歩けなくなったり、再手術が必要となると報告されています。その原因は外科的手術で靭帯や筋肉など周辺の組織の損傷やスクリューによる新たな骨の損傷などのリスクが高いからです。そのため、外科的手術後には症状の再発率が高いです。
    他方、フローレンス治療はリスクの少ない局所麻酔で行われ、また皮膚の切開が1~2㎝程度で済み経皮的な施術であるため、靭帯や筋肉などの損傷がなく再発率も極めて低いです。

    Q. フローレンス法とQフローレンス法とセルゲル法を同時に治療できますか?

    これら3つの治療法を同時に行うことも可能です。また、セルゲル法の治療後にフローレンス法やQフローレンス法を行うことも可能です。※どの治療法を選択すべきかは、一人一人病状によって異なるため、医師と相談して決定してゆくこととなります。

    Q. 治療後に一時的に症状が悪化する場合がありますか?

    いいえ、治療後の症状悪化はありません。症例によりますが、治療後すぐに下肢の感覚異常が改善した場合もあります。
    腰痛に関しては、治療後に鎮痛薬の服用が必要な場合があります。

    Q. 治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?

    一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能になります。

    Q. 治療後に気をつけることについて教えて下さい

    術後は、重い物を持ち上げる、体をひねる・曲げる・ 前屈みになる激しい運動は避けるようにしてください。
    2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。

    Q. 保険は適用されますか?

    いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。

    Q. 治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?

    日帰りでの治療のため術後2~3時間程で歩いてご帰宅いただけます。

    Q. 治療までの通院は何回必要ですか?

    手術日の前に診察が1回必要となります。初回診察時に画像を一緒にみながら現在の状態を確認し、どの治療法が良いかを判断しフローレンス法が最適である場合には、手術は別の日に予約を取って頂く形となります。

    Q. 治療後、移動手段に制限はありますか?

    治療後3日間は公共交通機関の利用を控えた方が良いです。3日目以降は、同伴者がいる場合に限り、電車や飛行機の利用が可能です。

手術だけでは治らない腰痛の改善に、
他職種の専門家が知見を集結
OJウェルネスセンター

クリニックでは医師・看護師の治療が主体ですが、
こちらのプログラムでは治療後の生活の質を高めるために
必要なリハビリテーションを行える多職種の専門家が、
それぞれの専門性を発揮してきめ細かいサポートを行っています。
生活習慣や体の使い方、食事、血流の改善に取り組む
「アフターケア」を行うことで、
腰痛の治療効果100%を目指すことができると考えています。

人生100年時代、皆さんにお伝えしたいことは
「諦めないで」ほしいということ。
もう歳だから・・・と諦めず、どこも痛まない、しびれない、
心も体も穏やかな人生を享受できるように、
私たちが全力でサポートいたします。

arrow_circle_right 「OJウェルネスセンター」
詳細はこちら
上戻る