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腰椎不安定症

Lumbar Instability 腰椎不安定症

腰椎不安定症とは、背骨のつながりが障害を受けることによって発生し、骨同士がグラグラに動いてしまっている状態です。主な症状は、腰の痛み、お尻・足の痛みがよくみられる症状です。脊柱管が狭窄している場合はしびれやしびれによる痛みが発生することもあります。

腰椎不安定症の状態

腰椎不安定症の原因とは?

脊柱は骨(椎体)と骨(椎体)の連結だけで安定することは出来ない為、椎体同士を筋や筋膜、靭帯、関節包、椎間板などの組織によって固定し安定させています。
腰椎不安定症は何らかの要因で筋力低下や椎間板の変性、椎体(背骨)の変形などが生じ、椎体の安定性を保つことができなくなっている状態のことです。
椎体同士の安定性が破綻し、椎体と椎体の間がぐらぐらした状態が続くと、正常な動きをすることが出来なくなります。
そうすると、腰部の靭帯や神経などに負担がかかり腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症を併発するリスクが増大します。

腰椎不安定症の原因とは?

腰椎不安定性は、加齢や負担のかかる姿勢・歩き方などの生活習慣、筋力低下、酸化ストレスなどが原因となっていると考えられています。
これらの原因によって、椎間板に損傷(亀裂)が生じ始めます。そして損傷部分からクッション成分の源である髄核(ずいかく)が漏れだし、椎間板自体が減少しクッション機能が低下します。クッション機能が低下すると骨に負担がかかり、骨の変形が発生します。
これらの変性・変形により構造が不安定となります。不安定な状態が続くと、筋肉などが過剰に働きすぎることにより腰痛が出現したり、骨の変形により神経損傷が生じると下肢痛などが出現すると言われています。

  • 椎間板の状態1
    椎間板の容量が正常であれば、
    椎体同士が適切な位置関係を保たれており、
    筋肉や靭帯などによる安定化機構が問題なく働く
  • 椎間板の状態2
    椎間板の容量が減少すると、椎体間が狭くなり、
    筋肉や靭帯などにより安定化機構が破綻し、
    不安定になる

腰椎不安定症の主な症状

腰椎不安定症の主な症状としては腰痛と臀部痛・下肢痛が多くみられます。ぎっくり腰を何度も繰り返してしまっている方は椎体間が不安定になっている場合が多いです。
かつ椎体の不安定により脊柱管狭窄症などを発症している場合は間欠跛行(歩くと痛みや痺れを感じるものの、少し休めば落ち着いてまた歩ける状態)もみられます。

その他の症状

  • 姿勢を変える際に痛みの変化が出やすい
  • 長時間の立位がしんどい
  • 中腰姿勢がつらい
  • 朝起床時につらい
  • 若いのに”ぎっくり腰を多く繰り返している

このような症状や動作に思い当たる方は、後回しにせずに、ぜひ一度検査してみることをおススメします。

腰椎不安定症の治療に対する当院の考え方について

保存療法が初期の治療では一般的ですが、それでも良くならず長期化してしまっており、骨がすべってきてしまっている場合には手術を勧められることが多いと思います。腰椎不安定症や骨がすべっている状態の外科的手術の場合、神経への圧迫を減らす手術方法が取られることが多いです。脊椎固定術といって筋肉や靭帯を切除し、不安定な骨を固定させる方法や、内視鏡を用いて一部の腰椎を削り、肥大化した靭帯を削ることで圧迫を塞ぐ方法です。しかし、手術後に炎症が治まらず改善しない、痛みが再発することもあります。この場合、椎間板や腰椎だけでなく、体質・筋肉・靭帯といった別の要因も痛みの原因として関わっていることがあるので根本的な治療とはいえません。
腰椎不安定症の場合、神経への圧迫や症状の悪化は椎間板の変形に原因があるとされています。
そのため当院では椎間板の変形を抑制することができれば骨の変形や靭帯の肥大化など、神経圧迫に関わる炎症が予防できると考えています。
その治療法としてセルゲル法を使った椎間板の修復治療は破れてしまった線維輪を修復し、中の髄核の水分量を満たすことで椎間板機能を回復させる治療を行います。
日帰りでの治療が可能で、腰に局所麻酔をし、針を椎間板に刺し薬液を注入します。
治療時間は25分程度で1時間程安静にしたあと帰宅することができます。

従来の手術法

ボルトとロッドと呼ばれる金属製品

脊柱管を圧迫している骨と椎間板の一部を切除することで脊柱管の圧迫は緩和するが、背骨が不安定になるため、人工の椎間板を入れて骨をボルトとロッドと呼ばれる金属製品で固定する。

セルゲル法

脊椎1

クッション機能が失われた
椎間板にセルゲル治療を行う

脊椎2

椎間板が修復される

当院の治療法について

当院の治療法は、セルゲル法・フローレンス法・Qフローレンス法・ハイブリッドレーザー法・PODD法・PLDD法の6つの治療法を採用しています。
5つの治療法に異なる特徴やメリットがありますが、唯一「椎間板の修復」が可能な「セルゲル法」と、「不安定になってしまった背骨に安定をはかることに特化した治療」が「Qフローレンス法」。この2つの治療法についてまずはご案内したいと思います。

arrow_circle_right セルゲル法
arrow_circle_right Qフローレンス法
arrow_circle_left
arrow_circle_right
  • 椎間板修復インプラント治療術 セルゲル法

    椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後にインプラントとして椎間板に残り、クッションとして機能するため椎間板を保存します。また椎間板を修復し髄核の漏れが塞がれることによって椎間板自体が自身の再生能力によって元の正常な機能を回復することが期待される治療法です。欧州を中心に世界54ヶ国以上で導入されている先進的な腰痛治療法となります。

    治療時間
    1箇所10分~

    治療後約90分は安静が必要となり、術後診察・お会計後にご帰宅頂けます。
    軽動作は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度見合わせる必要があります。

    セルゲル法は欧州を中心に
    世界54ヵ国以上で導入され、
         45,000件以上の治療実績があります。
    (2008年〜2024年4月)
    当院は世界の中でも
    治療/問い合わせ数ともに
    数多く
    の実績があります。

    セルゲル証明書
    医療機関が「セルゲル法」を行うにはこのような認定証が必要になります。
    スタッフ
    ILC国際腰痛クリニックでは「セルゲル法」の専門の医師と連携して日々治療技術の研磨を行っています。

    このようなお悩みの方が対象

    • 長い間、腰痛で悩んでいるが痛みやしびれがひどくなってきた
    • 腰痛の手術(MED法、固定術、形成術など)を勧められている
    • 腰痛の手術で入院したくない、手術が怖い
    • 腰痛の手術をしたが改善しない(再発した)
    • なかなか時間が取れないため、日帰りで行える治療を望んでいる
    • 身体への負担が少ない治療を望んでいる

    セルゲル法の主な特徴

    身体への負担とリスクが
    少ない日帰り治療
    治療時間は1箇所10分程度で、治療後約90分は安静が必要となります。安静後は術後診察・お会計後にご帰宅できます。
    老化した椎間板の
    クッション機能を改善
    椎間板にインプラントとして残るので椎間板のクッション機能としても作用します。
    レーザー治療やオゾン治療
    外科的手術に代わる新治療
    レーザーや外科的手術を行ったが、効果が無かった場合でも治療可能です。

    ※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です

    治療方法 施術時間:1箇所10分〜

    局所麻酔下で、X線透視装置を使用しながら、0.8㎜の針を椎間板に留置し、椎間板にインプラントを注入します。特に脱出したヘルニアにも、ジェルが浸透する程効果が高くなります。身体に負担が少ない局所麻酔にて、細い針のみを使用し治療を行うため傷跡も目立たず、約90分ほど安静にして頂くだけで治療後すぐにご帰宅頂けます。

    1. 治療前

      変性した椎間板組織の一部が飛び出し、髄核が漏れ出すことで痛みを伴う炎症が発生。 神経のそばで炎症が起きることでしびれが発生。

    2. 治療

      局所麻酔下で椎間板内に細い針を刺し、インプラント化するジェルを注入。

    3. 治療後

      損傷していた亀裂部分にジェルが入り込みインプラント化することで椎間板が修復。飛び出した椎間板も改善される。

    治療による懸念事項

    治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。神経損傷は自験例でも論文でも報告はありません。ただし局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。

    セルゲル法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所 3箇所 4箇所 5箇所
    治療費用 1,200,000円 (税込1,320,000円) 1,300,000円 (税込1,430,000円) 1,400,000円 (税込1,540,000円) 1,500,000円 (税込1,650,000円) 1,600,000円 (税込1,760,000円)
    →頸椎(首)のセルゲル法の治療費用はこちら

    ※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
    ※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
    ※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いが可能です。
    ※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
    ※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

    1. セルゲル法について

    この治療で使用されるDiscogelは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. Discogelについて

    1. Discogelの入手経路について当院で使用しているDiscogelはフランスのGelscom社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. Discogelの国内の承認医薬品等の有無:国内においては承認されている医療機器はありません。
    3. Discogelの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています(認証年月日:2007年10月5日)。CEマーキングは、製品がすべての関連する欧州医療機器規則(MDR)の安全性及び性能に関する一般要求事項(GSPR)を満たしていることを医療機器製造業者が主張するものであり、欧州連合内において機器を上市するために必要な法的要求事項です。
      欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. Discogelの副作用等について
      治療で使用する局所麻酔のお薬が注射針に沿って拡散し、一時的なしびれなどを引き起こす可能性があります。治療後1週間前後で一時的に痛みが発生する可能性があります。理論的には、治療時にDiscoGelが神経根に接触すると一過性の火傷のような感じをもたらす可能性があります。神経痛を伴う一時的な放射状の刺激が治療直後に現れる可能性があります。可能性は非常に低いですが、治療後に椎間板の容積が大きく減少した場合には腰痛が悪化する可能性があります。
      その他、咽頭痛、一時的な排尿障害、アレルギー反応、椎間板炎が発生する可能性があります。
    5. Discogelが使用できない対象者(禁忌について)
      構成成分に対するアレルギーがあることが知られている方、重度のうつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。
      また、妊娠中の方には適応していません。

    セルゲル法に関するQ&A

    Q. セルゲル法と外科的手術との再発率の違いについて

    1960年代より始まった外科的手術は、変形した骨やヘルニアなどの組織を切除し、時に固定する事を目的としていますが、スクリューによる新たな骨の損傷や根本的な治療(椎間板線維輪の修復)を行っていないため、新たな腰痛の出現と再発率が問題でした。
    その為1980年代に根本的な治療を行う必要性が高まり、当院でも行っている椎間板治療が始まりました。そして、現在では様々な治療法が開発されており、特に当院で採用している治療法は椎間板の修復効果を認めており、症状の改善だけでなく、再発率が極めて低くなっています。

    Q. 治療箇所はどのように決定するのですか?

    MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では腰痛の要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。

    Q. 治療後に一時的に腰痛が悪化する場合があるとのことですが、どの程度続きますか?

    個人差がありますが、一時的に増した痛みについては概ね2週間~1ヶ月程度で徐々に軽減・消失することが多いです。

    Q. 治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?

    一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能です。プロのスポーツ選手に関しては新たな椎間板の損傷が生じる可能性が高いため、医師と相談しながら検討してゆきます。

    Q. 治療後に気をつけることについて教えて下さい

    術後数日間は安静にし、長時間の座位、重い物を持ち上げる、体をひねる・曲げる・ 前屈みになる、激しい運動は避けるようにしてください。術後1週間後には、日常的な作業ができるようになります。2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。

    Q. 保険は適用されますか?

    いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。

    Q. 治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?

    日帰りでの治療のため術後1時間程で歩いてご帰宅いただけます。

    Q. 治療までの通院は何回必要ですか?

    当院の治療の場合、診断後その日の内に治療を受ける事が可能です。診断のみをご希望され、後日治療だけお越しいただくこともあります。

    Q. 治療後、飛行機には乗れますか?

    術後何も問題がなければ、飛行機にお乗りいただくことができます。万が一、術後に痛みがある場合には医師の判断によりご搭乗が難しい場合もあります。

    Q. 腰椎不安定症になったらまず何に気を付ければよいのでしょうか?

    腰椎不安定症と診断されたら、まずはそれ以上椎間板の変性や骨の変性が進まないように予防することが大切です。特に腰に負担をかける動作や作業が多いのであれば頻度を減らす、また医師のアドバイスをよく聞いて次に何をすれば良いのか判断を仰ぎましょう。

    Q. 腰椎不安定症と椎間板ヘルニアの違いはなんですか?

    椎間板ヘルニアは椎間板の中の髄核が外に飛び出て神経を圧迫し痛みやしびれが生じる場合を指します。腰椎不安定症は椎間板も含め、椎体・椎間関節・靭帯の変形や背骨を支える筋力の低下などによって背骨が不安定な状態となり、炎症や神経への圧迫が生じると痛みやしびれが生じる状態を指しています。腰椎不安定症は症状が悪化すると脊柱管狭窄症やすべり症を併発する場合もあります。

    Q. 腰椎不安定症が手術なしで完治することはあるのでしょうか?

    残念ながら、骨や椎間板に変形が起きている場合は完治することはありません。
    根本的な治療法を行ない症状の緩和や体質の改善を図ることで炎症を抑え、痛みの悪化・症状の進行を防ぐことは可能です。

    Q. 腰椎不安定症が治る薬はありますか?

    薬は根本治療にはならないため完治することはありません。
    ですが痛みを緩和するため、または血流を改善するための薬などが処方されることがあります。強い痛みに対しては痛み止めとして服用を進める場合もあります。また長い間、薬を服用されてきた患者様が突然薬を中止してしまうと別の痛みが生じ、副作用が起こる場合もあるので服用を継続したまま運動療法や治療を行うことで改善することもあります。

    Q. 腰椎不安定症になったら仕事は続けられますか?

    症状の重さにもよりますが続けることは可能です。
    ただし、デスクワークが多い・重労働をしているといった仕事である場合、腰への負担が大きいのでなるべくそういった作業は控える必要があります。
    また、仕事環境を変えることが難しい場合は体質の改善・姿勢・筋力の改善を検討してみてください。それらの方法で改善されれば継続することを推奨します。
    改善がない場合は医療機関へ相談・診断を受けることをお勧めします。

    arrow_circle_right 「セルゲル法」詳細はこちら
  • 腰椎間接的固定術 Qフローレンス法

    脊柱管狭窄症・すべり症に特化した治療法がQフローレンス法です。今まで「手術・入院」の必要だった脊柱管狭窄症や軽度~中程度までのすべり症に対して「日帰り」で行うことができ、外科手術に近い効果が期待できる画期的な治療法です。外科手術のように骨や靭帯などを切り取らずに腰の組織や器官を最大限温存する術後のQOLを最大限考えた治療法です。

    治療時間
    1箇所約30分〜

    治療後約2時間は安静が必要となり、帰宅までには約3時間前後必要となります。
    日常生活は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度見合わせる必要があります。

    このようなお悩みの方が対象

    • 歩く時に臀部や足に痛みが出て歩きづらい
    • 外科的手術(固定術、形成術など)が勧められている
    • 脊柱管狭窄症などの外科的手術が怖い
    • 埋め込んだデバイスを取り外すことも可能
    • 時間が取れないため、日帰りでの治療を望んでいる
    • 身体への負担が少ない治療を望んでいる

    Qフローレンス法の主な特徴

    身体への負担とリスクが
    少ない日帰り治療
    治療時間は1箇所30分程度で、治療後は約2時間の安静が必要となります。約2〜3時間前後でご帰宅可能です。
    海外の先進的インプラント
    を国内唯一採用
    人体の機能に合わせた緻密な設計により、治療後の身体の負担を抑え、運動制限も最小に。
    外科的手術に代わる
    新しい治療
    従来の外科的手術(椎弓切除術や脊柱固定術)をしたくない、できないという方にもお勧めです。

    ※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です

    治療方法 施術時間:1箇所30分〜

    局所麻酔+鎮静下で、X線透視装置を使用しながら腰椎棘突起間にインプラントを留置する治療法です。脊椎後方の棘突起間にインプラントを留置することで、前屈姿勢と同様の状態をつくり症状の改善を図ります。骨を削ったり神経を直接触ることがないため、従来の方法と比較して神経を傷つけるリスクを軽減します。

    1. 治療前

      変性した椎間板や肥厚した黄色靭帯によって脊柱管を圧迫。

      変性した椎間板 肥厚した黄色靭帯
    2. 治療

      棘突起間にインプラントを挿入することで肥厚した黄色靭帯などが伸ばされ脊柱管が拡がる。

      インプラント
    3. 治療後

      インプラントの羽根を拡げることで棘突起間に固定する。

      固定

    治療による懸念事項

    治療後、一時的に症状が悪化することがあります。棘突起間が開大することで、周囲の関節の違和感、創部の痛み、筋肉の鈍痛が出る可能性があるためです。その他、重篤な感染症を引き起こす可能性、脱臼や棘突起骨折の可能性、インプラントの交換が必要になる可能性があります。

    Qフローレンス法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所
    治療費用 1,600,000円 (税込1,760,000円) 2,300,000円 (税込2,530,000円)

    ※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
    ※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
    ※クレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いも可能です。
    ※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
    ※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

    1. Qフローレンス法について

    この治療で使用されるQFusion棘突起間デバイスは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. QFusionについて

    QFusion棘突起間デバイスは経皮的に挿入されるチタン製の医療機器です。ISO 5832-2、ISO 5832-3、ISO 10993-1規格に準拠しています。

    1. QFusion棘突起間デバイスの入手経路について
      当院で使用しているQFusion棘突起間デバイスはイタリアのTechlamed有限会社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. QFusion棘突起間デバイスの国内の承認医薬品等の有無:国内において承認されている医療機器はありません。
    3. QFusion棘突起間デバイスの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています。CEマーキングは、製品がすべてのEU指令や規則に定められる必須要求事項に適合したことを示します。
      欧州の医療機器指令93/42/EEC(MDD 93/42/EEC)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. QFusion棘突起間デバイスの副作用等について
      デバイス挿入により、神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。
      その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。
    5. QFusion棘突起間デバイスが使用できない対象者(禁忌について)
      デバイスの成分や麻酔薬によるアレルギーがあることが知られている方、骨粗鬆症と診断されている方、重度の肥満のある方、うつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。また、妊娠中の方には適応していません。

    Qフローレンス法に関するQ&A

    Q. 治療箇所はどのように決定するのですか?

    MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では腰痛の要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。

    Q. フローレンス法とQフローレンス法の違いについて

    フローレンス法は不安定症のない脊柱管狭窄症や軽度のすべり症(Meyerding 分類のグレードIまで)に適応されますが、Qフローレンス法は不安定症を伴う脊柱管狭窄症やグレードIIのすべり症や腰椎不安定症に適応になります。

    Q. フローレンス法・Qフローレンス法と外科的手術の再発率の違いについて

    脊柱管狭窄症やすべり症に対する外科的手術は、椎弓切除術や脊椎固定術が一般的ですが、術後10年以内は重度の腰痛が再発したり、長距離を歩けなくなったり、再手術が必要となると報告されています。その原因は外科的手術で靭帯や筋肉など周辺の組織の損傷やスクリューによる新たな骨の損傷などのリスクが高いからです。そのため、外科的手術後には症状の再発率が高いです。
    他方、Qフローレンス治療はリスクの少ない局所麻酔で行われ、また皮膚の切開が1~2㎝程度で済み経皮的な施術であるため、靭帯や筋肉などの損傷がなく再発率も極めて低いです。

    Q. フローレンス法とQフローレンス法とセルゲル法を同時に治療できますか?

    これら3つの治療法を同時に行うことも可能です。また、セルゲル法の治療後にフローレンス法やQフローレンス法を行うことも可能です。※どの治療法を選択すべきかは、一人一人病状によって異なるため、医師と相談して決定してゆくこととなります。

    Q. 治療後に一時的に症状が悪化する場合がありますか?

    いいえ、治療後の症状悪化はありません。症例によりますが、治療後すぐに下肢の感覚異常が改善した場合もあります。
    腰痛に関しては、治療後に鎮痛薬の服用が必要な場合があります。

    Q. 治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?

    一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能になります。

    Q. 治療後に気をつけることについて教えて下さい

    術後は、重い物を持ち上げる、体をひねる・曲げる・ 前屈みになる激しい運動は避けるようにしてください。
    2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。

    Q. 保険は適用されますか?

    いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。

    Q. 治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?

    日帰りでの治療のため術後2~3時間程で歩いてご帰宅いただけます。

    Q. 治療までの通院は何回必要ですか?

    手術日の前に診察が1回必要となります。初回診察時に画像を一緒にみながら現在の状態を確認し、どの治療法が良いかを判断しQフローレンス法が最適である場合には、手術は別の日に予約を取って頂く形となります。

    Q. 治療後、移動手段に制限はありますか?

    治療後3日間は公共交通機関の利用を控えた方が良いです。3日目以降は、同伴者がいる場合に限り、電車や飛行機の利用が可能です。

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手術だけでは治らない腰痛の改善に、
他職種の専門家が知見を集結
OJウェルネスセンター

クリニックでは医師・看護師の治療が主体ですが、
こちらのプログラムでは治療後の生活の質を高めるために
必要なリハビリテーションを行える多職種の専門家が、
それぞれの専門性を発揮してきめ細かいサポートを行っています。
生活習慣や体の使い方、食事、血流の改善に取り組む
「アフターケア」を行うことで、
腰痛の治療効果100%を目指すことができると考えています。

人生100年時代、皆さんにお伝えしたいことは
「諦めないで」ほしいということ。
もう歳だから・・・と諦めず、どこも痛まない、しびれない、
心も体も穏やかな人生を享受できるように、
私たちが全力でサポートいたします。

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