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すべり症

Spondylolisthesis すべり症

すべり症とは、背骨が骨折や椎間板の変性や関節の劣化によって正常な位置からずれてしまう病気です。
主な症状は足のしびれ、神経痛ですが同時に炎症を起こしているケースでは腰・お尻の痛みもあります。
また、前かがみになると楽になることも特徴的です。

すべり症の状態

すべり症の原因とは?

椎間関節と呼ばれる背骨の関節や、椎間板に異常が生じ、骨がずれてしまうことがあります。それを「すべり症」と言います。
すべり症は骨が前方にすべる「前方すべり」と後方にすべる「後方すべり」があり、すべり症のほとんどが前方すべりによる症状だと言われております。
すべり症の多くは「腰椎変性すべり症」と「腰椎分離すべり症」のどちらかに当てはまることが多いです。腰椎の位置が本来の場所からずれる事で出る腰痛の症状を「腰椎変性すべり症」と言います。一方、本来の位置からずれた背骨に負担がかかり、腰椎の後ろにある突起部分にひびが入り、腰椎全体が不安定になることを「腰椎分離すべり症」といいます。
明らかな原因は分かっていませんが、若いころにスポーツをしていて加齢とともに椎間板や靭帯・関節などの腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われることですべり症になるとされています。また、すべり症を患っている方は激しい運動や、腰を捻るといった動作は極力控えなければなりません。運動のほかに日常生活の中でも腰に負担がかかることは控える必要があります。

すべり症の原因は?

加齢とともに椎間板や靭帯・関節などの腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われることですべり症になるとされています。
最近の研究では、椎間板の変形がすべり症を引き起こす根本要因とされております。すなわち、最初に椎間板が変形することにより、椎間関節への負担増・炎症・変形、靭帯の不安定化、筋肉の不安定化が引き起こされ、それらの総合的な結果としてすべり症が引き起こされることが分かってきております。また、ホルモンの関係から男性よりも女性で発生する確立が高く、「運転を職業としている、激しい手作業、座り仕事」などもすべり症を引き起こす可能性が高くなることが研究の結果分かっております。

変性すべり症と分離すべり症の図解

※参照研究論文:Degenerative Spondylolisthesis: A Narrative Review(2022年発表)
<一部引用文>
原文:The main local causes likely contribute to the formation of DS are: disc degeneration causing segmental instability; arthritis of the facet joints; ligamentous stabilizing component failure, and inadequate muscular stabilization.
和訳:すべり症の主な局所的原因は、椎間板変性による脊椎の不安定化、椎間関節の関節炎、靭帯の安定化不全、筋・筋肉の安定化不全などであると考えられている。

すべり症の主な症状

腰・お尻の痛み、下半身のしびれ、尿・便が出にくい漏れる
間欠性破行の状態-歩き始めは何ともない、しばらくすると足にしびれや痛みが出てきて歩きづらくなる、前かがみで少し休めば楽になりまた歩けるよようになる

症状としては、少しの距離を歩くとお尻や太ももの部分にしびれを感じたり、痛みを感じたりします。少し休憩をすると再び歩けるようになりますが、少し歩いて少し休憩の繰り返しを何度も行うようになってしまうのが「すべり症」の症状の特徴です。
またすべり症の場合、腰椎の後ろを通る神経の通り道が腰椎のずれによって神経が圧迫され脊柱管狭窄症のような症状が出る事もあります。
一度ずれてしまった腰椎は自然には戻らないため、一度すべると元に戻す事は難しいとされています。

すべり症の治療に対する当院の考え方について

一般的にはすべり症に対してはまず保存療法で治療を行います。保存療法で症状が改善せず長期化している場合には、外科手術を提案されることが多いかと思います。
しかし従来の手術法である腰椎固定術や腰椎後方除圧術は、骨を切除し、時に固定が必要であり、手術リスクが高い事、原因治療ではないため再発率(2年以内)が30~46%と高い事が問題でした。現在では内視鏡や傷口を小さくする等工夫されてきていますが、原理は同じで、根本的な原因を治療する訳ではないので、リスクも再発率も高いままです。
当院ではすべり症に対応する治療法としてセルゲル法があります。手術リスクの高いご高齢の方や再治療を望む方も対応が可能です。
変性してしまった椎間板を修復・再生させることですべり症の原因となる脊椎のずれが進まないように予防できます。
また分離すべり症のように不安定になった脊椎を安定させ痛みが起きないように予防します。

従来の手術法

脊椎固定術と腰椎後方除圧術の図

リスクが高く、再手術は基本的にできない。高齢者にとってリスクの高い治療法。また、埋め込まれる人工物は永続的に使用することはできないので一定期間で交換が必要となる可能性が高い

フローレンス法

セルゲル法の認定証
変性した椎間板や肥厚した
黄色靭帯によって脊柱管を圧迫
固定
インプラントの羽根を拡げる
ことで棘突起間に固定する

当院の治療法について

当院の治療法は、セルゲル法・フローレンス法・Qフローレンス法・ハイブリッドレーザー法・PODD法・PLDD法の6つの治療法を採用しています。
5つの治療法に異なる特徴やメリットがありますが、唯一「椎間板の修復」が可能な「セルゲル法」と、「脊柱管狭窄症・すべり症に特化した治療」が「フローレンス法・Qフローレンス法」。この2つの治療法についてまずはご案内したいと思います。

arrow_circle_right セルゲル法
arrow_circle_right フローレンス法
Qフローレンス法
arrow_circle_left
arrow_circle_right
  • 椎間板修復インプラント治療術 セルゲル法

    椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後にインプラントとして椎間板に残り、クッションとして機能するため椎間板を保存します。また椎間板を修復し髄核の漏れが塞がれることによって椎間板自体が自身の再生能力によって元の正常な機能を回復することが期待される治療法です。欧州を中心に世界54ヶ国以上で導入されている先進的な腰痛治療法となります。

    治療時間
    1箇所10分~

    治療後約90分は安静が必要となり、術後診察・お会計後にご帰宅頂けます。
    軽動作は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度見合わせる必要があります。

    セルゲル法は欧州を中心に
    世界54ヵ国以上で導入され、
         45,000件以上の治療実績があります。
    (2008年〜2024年4月)
    当院は世界の中でも
    治療/問い合わせ数ともに
    数多く
    の実績があります。

    セルゲル証明書
    医療機関が「セルゲル法」を行うにはこのような認定証が必要になります。
    スタッフ
    ILC国際腰痛クリニックでは「セルゲル法」の専門の医師と連携して日々治療技術の研磨を行っています。

    このようなお悩みの方が対象

    • 長い間、腰痛で悩んでいるが痛みやしびれがひどくなってきた
    • 腰痛の手術(MED法、固定術、形成術など)を勧められている
    • 腰痛の手術で入院したくない、手術が怖い
    • 腰痛の手術をしたが改善しない(再発した)
    • なかなか時間が取れないため、日帰りで行える治療を望んでいる
    • 身体への負担が少ない治療を望んでいる

    セルゲル法の主な特徴

    身体への負担とリスクが
    少ない日帰り治療
    治療時間は1箇所10分程度で、治療後約90分は安静が必要となります。安静後は術後診察・お会計後にご帰宅できます。
    老化した椎間板の
    クッション機能を改善
    椎間板にインプラントとして残るので椎間板のクッション機能としても作用します。
    レーザー治療やオゾン治療
    外科的手術に代わる新治療
    レーザーや外科的手術を行ったが、効果が無かった場合でも治療可能です。

    ※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です

    治療方法 施術時間:1箇所10分〜

    局所麻酔下で、X線透視装置を使用しながら、0.8㎜の針を椎間板に留置し、椎間板にインプラントを注入します。特に脱出したヘルニアにも、ジェルが浸透する程効果が高くなります。身体に負担が少ない局所麻酔にて、細い針のみを使用し治療を行うため傷跡も目立たず、約90分ほど安静にして頂くだけで治療後すぐにご帰宅頂けます。

    1. 治療前

      変性した椎間板組織の一部が飛び出し、髄核が漏れ出すことで痛みを伴う炎症が発生。 神経のそばで炎症が起きることでしびれが発生。

    2. 治療

      局所麻酔下で椎間板内に細い針を刺し、インプラント化するジェルを注入。

    3. 治療後

      損傷していた亀裂部分にジェルが入り込みインプラント化することで椎間板が修復。飛び出した椎間板も改善される。

    治療による懸念事項

    治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。神経損傷は自験例でも論文でも報告はありません。ただし局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。

    セルゲル法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所 3箇所 4箇所 5箇所
    治療費用 1,200,000円 (税込1,320,000円) 1,300,000円 (税込1,430,000円) 1,400,000円 (税込1,540,000円) 1,500,000円 (税込1,650,000円) 1,600,000円 (税込1,760,000円)
    →頸椎(首)のセルゲル法の治療費用はこちら

    ※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
    ※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
    ※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いが可能です。
    ※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
    ※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

    1. セルゲル法について

    この治療で使用されるDiscogelは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. Discogelについて

    1. Discogelの入手経路について当院で使用しているDiscogelはフランスのGelscom社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. Discogelの国内の承認医薬品等の有無:国内においては承認されている医療機器はありません。
    3. Discogelの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています(認証年月日:2007年10月5日)。CEマーキングは、製品がすべての関連する欧州医療機器規則(MDR)の安全性及び性能に関する一般要求事項(GSPR)を満たしていることを医療機器製造業者が主張するものであり、欧州連合内において機器を上市するために必要な法的要求事項です。
      欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. Discogelの副作用等について
      治療で使用する局所麻酔のお薬が注射針に沿って拡散し、一時的なしびれなどを引き起こす可能性があります。治療後1週間前後で一時的に痛みが発生する可能性があります。理論的には、治療時にDiscoGelが神経根に接触すると一過性の火傷のような感じをもたらす可能性があります。神経痛を伴う一時的な放射状の刺激が治療直後に現れる可能性があります。可能性は非常に低いですが、治療後に椎間板の容積が大きく減少した場合には腰痛が悪化する可能性があります。
      その他、咽頭痛、一時的な排尿障害、アレルギー反応、椎間板炎が発生する可能性があります。
    5. Discogelが使用できない対象者(禁忌について)
      構成成分に対するアレルギーがあることが知られている方、重度のうつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。
      また、妊娠中の方には適応していません。

    セルゲル法に関するQ&A

    Q. セルゲル法と外科的手術との再発率の違いについて

    1960年代より始まった外科的手術は、変形した骨やヘルニアなどの組織を切除し、時に固定する事を目的としていますが、スクリューによる新たな骨の損傷や根本的な治療(椎間板線維輪の修復)を行っていないため、新たな腰痛の出現と再発率が問題でした。
    その為1980年代に根本的な治療を行う必要性が高まり、当院でも行っている椎間板治療が始まりました。そして、現在では様々な治療法が開発されており、特に当院で採用している治療法は椎間板の修復効果を認めており、症状の改善だけでなく、再発率が極めて低くなっています。

    Q. 治療箇所はどのように決定するのですか?

    MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では腰痛の要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。

    Q. 治療後に一時的に腰痛が悪化する場合があるとのことですが、どの程度続きますか?

    個人差がありますが、一時的に増した痛みについては概ね2週間~1ヶ月程度で徐々に軽減・消失することが多いです。

    Q. 治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?

    一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能です。プロのスポーツ選手に関しては新たな椎間板の損傷が生じる可能性が高いため、医師と相談しながら検討してゆきます。

    Q. 治療後に気をつけることについて教えて下さい

    術後数日間は安静にし、長時間の座位、重い物を持ち上げる、体をひねる・曲げる・ 前屈みになる、激しい運動は避けるようにしてください。術後1週間後には、日常的な作業ができるようになります。2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。

    Q. 保険は適用されますか?

    いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。

    Q. 治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?

    日帰りでの治療のため術後1時間程で歩いてご帰宅いただけます。

    Q. 治療までの通院は何回必要ですか?

    当院の治療の場合、診断後その日の内に治療を受ける事が可能です。診断のみをご希望され、後日治療だけお越しいただくこともあります。

    Q. 治療後、飛行機には乗れますか?

    術後何も問題がなければ、飛行機にお乗りいただくことができます。万が一、術後に痛みがある場合には医師の判断によりご搭乗が難しい場合もあります。

    Q. すべり症になると背骨全体がゆがみますか?

    はい、すべり症が進むと他の腰の疾患がでてくる場合があります。
    神経を圧迫し、神経の通り道が狭くなる脊柱管狭窄症や椎間板の変形による椎間板ヘルニアを併発する場合もあります。

    Q. すべり症は姿勢が悪いとなりやすいですか?

    原因の一つにはなります。ですが、それだけが原因ではなく加齢や日常の労働環境などで無理な姿勢を取っていないか、負担をかけていないかと気を付ける事が大事です。

    Q. すべり症の痛みを緩和させる方法はありますか?

    すべり症は軽度であればリハビリや薬物療法の治療で緩和させる方法がありますが、症状が重度の場合やすべりが進行している場合には外科的手術が検討されます。当院では外科的手術が困難なご高齢の方や、合併症のリスクがある方に対しても治療ができる日帰り腰痛治療を提案しています。

    Q. すべり症でしてはいけない運動はありますか?

    前方に滑っている場合、身体を後ろに反らす運動は避けます。また後ろに滑っている場合は前かがみになるような動作には気を付けなければいけません。

    Q. すべり症を予防する方法はありますか?

    腰に負担がかかる動作をなるべく避けるようにしましょう。
    特に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった疾患を診断された方は日頃から腰痛トレーニングを取り入れたり、ウォーキングなど身体を適度に動かす方法をお勧めします。

    arrow_circle_right 「セルゲル法」詳細はこちら
  • 脊柱管狭窄症・すべり症に特化した日帰り治療法
    フローレンス法 腰椎間接的除圧術
    Qフローレンス法 腰椎間接的固定術

    脊柱管狭窄症・すべり症に特化した治療法がフローレンス法・Qフローレンス法です。今まで「手術・入院」の必要だった脊柱管狭窄症や軽度~中程度までのすべり症に対して「日帰り」で行うことができ、外科手術に近い効果が期待できる画期的な治療法です。外科手術のように骨や靭帯などを切り取らずに腰の組織や器官を最大限温存する術後のQOLを最大限考えた治療法です。

    治療時間
    1箇所約30分〜

    治療後約2時間は安静が必要となり、帰宅までには約3時間前後必要となります。
    日常生活は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度見合わせる必要があります。

    このようなお悩みの方が対象

    • 歩く時に臀部や足に痛みが出て歩きづらい
    • 外科的手術(固定術、形成術など)が勧められている
    • 脊柱管狭窄症などの外科的手術が怖い
    • 埋め込んだデバイスを取り外すことも可能
    • 時間が取れないため、日帰りでの治療を望んでいる
    • 身体への負担が少ない治療を望んでいる

    フローレンス法・Qフローレンス法の主な特徴

    身体への負担とリスクが
    少ない日帰り治療
    治療時間は1箇所30分程度で、治療後は約2時間の安静が必要となります。約2〜3時間前後でご帰宅可能です。
    海外の先進的インプラント
    を国内唯一採用
    人体の機能に合わせた緻密な設計により、治療後の身体の負担を抑え、運動制限も最小に。
    外科的手術に代わる
    新しい治療
    従来の外科的手術(椎弓切除術や脊柱固定術)をしたくない、できないという方にもお勧めです。

    ※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です

    治療方法 施術時間:1箇所30分〜

    局所麻酔+鎮静下で、X線透視装置を使用しながら腰椎棘突起間にインプラントを留置する治療法です。脊椎後方の棘突起間にインプラントを留置することで、前屈姿勢と同様の状態をつくり症状の改善を図ります。骨を削ったり神経を直接触ることがないため、従来の方法と比較して神経を傷つけるリスクを軽減します。

    1. 治療前

      変性した椎間板や肥厚した黄色靭帯によって脊柱管を圧迫。

      変性した椎間板 肥厚した黄色靭帯
    2. 治療

      棘突起間にインプラントを挿入することで肥厚した黄色靭帯などが伸ばされ脊柱管が拡がる。

      インプラント
    3. 治療後

      インプラントの羽根を拡げることで棘突起間に固定する。

      固定

    治療による懸念事項

    治療後、一時的に症状が悪化することがあります。棘突起間が開大することで、周囲の関節の違和感、創部の痛み、筋肉の鈍痛が出る可能性があるためです。その他、重篤な感染症を引き起こす可能性、脱臼や棘突起骨折の可能性、インプラントの交換が必要になる可能性があります。

    フローレンス法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所
    治療費用 1,400,000円 (税込1,540,000円) 1,900,000円 (税込2,090,000円)

    Qフローレンス法の治療費用

    治療箇所 1箇所 2箇所
    治療費用 1,600,000円 (税込1,760,000円) 2,300,000円 (税込2,530,000円)

    ※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
    ※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
    ※クレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いも可能です。
    ※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
    ※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。

    1. フローレンス法について

    この治療で使用されるLobster棘突起間スペーサーは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. Lobsterについて

    Lobster棘突起間スペーサーは経皮的に挿入されるチタン製の医療機器です。ISO 5832-3及びASTM F136規格に準拠しています。

    1. Lobster棘突起間スペーサーの入手経路について
      当院で使用しているLobster棘突起間スペーサーはイタリアのDiametros Medical有限会社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. Lobster棘突起間スペーサーの国内の承認医薬品等の有無:国内において承認されている医療機器はX-STOPがありますが、2015年からメーカー(メドトロニック社)の方で販売中止となっています。
    3. Lobster棘突起間スペーサーの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています。CEマーキングは、製品がすべてのEU指令や規則に定められる必須要求事項に適合したことを示します。
      欧州の医療機器指令93/42/EEC(MDD 93/42/EEC)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. Lobster棘突起間スペーサーの副作用等について
      スペーサー挿入により、神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。脊柱管拡大が不十分な場合は、間欠性跛行等の症状が再発する可能性があります。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。
    5. Lobster棘突起間スペーサーが使用できない対象者(禁忌について)
      スペーサーの成分や麻酔薬によるアレルギーがあることが知られている方、骨粗鬆症と診断されている方、重度の肥満のある方、うつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。また、妊娠中の方には適応していません。

    1. Qフローレンス法について

    この治療で使用されるQFusion棘突起間デバイスは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

    2. QFusionについて

    QFusion棘突起間デバイスは経皮的に挿入されるチタン製の医療機器です。ISO 5832-2、ISO 5832-3、ISO 10993-1規格に準拠しています。

    1. QFusion棘突起間デバイスの入手経路について
      当院で使用しているQFusion棘突起間デバイスはイタリアのTechlamed有限会社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
      個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
    2. QFusion棘突起間デバイスの国内の承認医薬品等の有無:国内において承認されている医療機器はありません。
    3. QFusion棘突起間デバイスの諸外国における安全性等に係る情報
      CEマーキングを取得しています。CEマーキングは、製品がすべてのEU指令や規則に定められる必須要求事項に適合したことを示します。
      欧州の医療機器指令93/42/EEC(MDD 93/42/EEC)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。
    4. QFusion棘突起間デバイスの副作用等について
      デバイス挿入により、神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。
    5. QFusion棘突起間デバイスが使用できない対象者(禁忌について)
      デバイスの成分や麻酔薬によるアレルギーがあることが知られている方、骨粗鬆症と診断されている方、重度の肥満のある方、うつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。また、妊娠中の方には適応していません。

    フローレンス法・Qフローレンス法に関するQ&A

    Q. 治療箇所はどのように決定するのですか?

    MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では腰痛の要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。

    Q. フローレンス法とQフローレンス法の違いについて

    フローレンス法は不安定症のない脊柱管狭窄症や軽度のすべり症(Meyerding 分類のグレードIまで)に適応されますが、Qフローレンス法は不安定症を伴う脊柱管狭窄症やグレードIIのすべり症や腰椎不安定症に適応になります。

    Q. フローレンス法・Qフローレンス法と外科的手術の再発率の違いについて

    脊柱管狭窄症に対する外科的手術は、椎弓切除術や脊椎固定術が一般的ですが、術後10年以内は重度の腰痛が再発したり、長距離を歩けなくなったり、再手術が必要となると報告されています。その原因は外科的手術で靭帯や筋肉など周辺の組織の損傷やスクリューによる新たな骨の損傷などのリスクが高いからです。そのため、外科的手術後には症状の再発率が高いです。
    他方、フローレンス治療はリスクの少ない局所麻酔で行われ、また皮膚の切開が1~2㎝程度で済み経皮的な施術であるため、靭帯や筋肉などの損傷がなく再発率も極めて低いです。

    Q. フローレンス法とQフローレンス法とセルゲル法を同時に治療できますか?

    これら3つの治療法を同時に行うことも可能です。また、セルゲル法の治療後にフローレンス法やQフローレンス法を行うことも可能です。※どの治療法を選択すべきかは、一人一人病状によって異なるため、医師と相談して決定してゆくこととなります。

    Q. 治療後に一時的に症状が悪化する場合がありますか?

    いいえ、治療後の症状悪化はありません。症例によりますが、治療後すぐに下肢の感覚異常が改善した場合もあります。
    腰痛に関しては、治療後に鎮痛薬の服用が必要な場合があります。

    Q. 治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?

    一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能になります。

    Q. 治療後に気をつけることについて教えて下さい

    術後は、重い物を持ち上げる、体をひねる・曲げる・ 前屈みになる激しい運動は避けるようにしてください。
    2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。

    Q. 保険は適用されますか?

    いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。

    Q. 治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?

    日帰りでの治療のため術後2~3時間程で歩いてご帰宅いただけます。

    Q. 治療までの通院は何回必要ですか?

    手術日の前に診察が1回必要となります。初回診察時に画像を一緒にみながら現在の状態を確認し、どの治療法が良いかを判断しフローレンス法が最適である場合には、手術は別の日に予約を取って頂く形となります。

    Q. 治療後、移動手段に制限はありますか?

    治療後3日間は公共交通機関の利用を控えた方が良いです。3日目以降は、同伴者がいる場合に限り、電車や飛行機の利用が可能です。

手術だけでは治らない腰痛の改善に、
他職種の専門家が知見を集結
OJウェルネスセンター

クリニックでは医師・看護師の治療が主体ですが、
こちらのプログラムでは治療後の生活の質を高めるために
必要なリハビリテーションを行える多職種の専門家が、
それぞれの専門性を発揮してきめ細かいサポートを行っています。
生活習慣や体の使い方、食事、血流の改善に取り組む
「アフターケア」を行うことで、
腰痛の治療効果100%を目指すことができると考えています。

人生100年時代、皆さんにお伝えしたいことは
「諦めないで」ほしいということ。
もう歳だから・・・と諦めず、どこも痛まない、しびれない、
心も体も穏やかな人生を享受できるように、
私たちが全力でサポートいたします。

arrow_circle_right 「OJウェルネスセンター」
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