治療症例紹介・コラム

Colum 【首にかかる負担はどのくらいのもの?】

首は頭と体を繋いでいる部分で、頭の位置を固定する為に働いたり、周囲を観察したり、何かに目線を向けたりする時に頭を対象となる方へ動かすときに可動する部分でもあります。このように首には安定性と可動性という相反する二つの特性を持ち合わせているため、常に負担がかかっている部分となります。特に最近はスマートフォンの普及とともに首への負担が増大させるライフスタイルに変容して行っているため、首への負担を減らすことは体にとって極めて重要なポイントとなります

実際に首にどのくらいの負荷がかかっているのかという研究が行われており、その結果頭を前に45度前に倒すと首には約22Kgの負担が加わっていることが明らかとなりました。おそらくスマートフォンなどを操作しているときには大半の方はこのような姿勢になっているかと思われます。首への負担が蓄積すると、『肩こり』『目の疲れ』『頭痛』『頭重感』など様々な不調が表れてしまします。
首への負担が増加する要因は顔を前に倒れることだけが問題になるのではなく、姿勢も極めて重要な要因となります。
図のように骨盤が後ろに倒れたり前後に倒れて、背骨のカーブが崩れたりすると、顔の位置も変化し、首に負担がかかる姿勢をとってしまいます。首への負担を軽減させるためには、スマートフォンなどの操作するときの姿勢を気を付けたり、普段の姿勢から図の緑色の姿勢を意識をしていくことが重要となります。この意識が首の負担を軽減させ、後々起こりうる頸椎ヘルニアや頸椎の椎間板の変性などのケガの発生率の軽減にも繋がります。
少しの意識が後々の大きなリスクを緩和させてくれるので、日ごろから意識することを強くお勧めをします。