Colum MRI画像の見方
- MRIとは
レントゲン・CTとは異なり放射線を使用せず、磁気で画像を作る機器です。
そのため、放射線被曝はありません。
ただレントゲン・CTとは違い、検査時間が長い・音がうるさいなどの欠点もあります。
今回はそんなMRIの画像の見方を紹介出来ればと思います。
- MRIの基本的な3つの方向
MRIは基本的に3方向から見て診断します。
3方向から見ることにより立体的に所見を捉えることが出来ます。
矢状断 sagittal-サジタル
水平断 axial-アキシャル
冠状断 coronal-コロナル
以上の3つの方向となります。
実際の腰椎の画像で見ると以下の画像となります。
矢状断(サジタル)
水平断(アキシャル)
冠状断(コロナル)
- T1・T2・STIR(脂肪抑制)
MRIは、撮影の仕方の違いにより信号の強さを変えることが出来ます。
信号の強さが弱いところが黒色、信号の強さが強いところが白色で画像が作成されます。
つまり、信号の強弱、色の濃淡の違いから画像所見を特定していきます。
T1・T2・STIR(脂肪抑制)はそれぞれ信号の強さの部分が異なります。
今回は、腰椎に絞って簡単に図にまとめてみました。
部位 | T1 | T2 | STIR |
椎体 | 高信号 (白色) | 中信号 (灰色) | 低信号 (黒色) |
脊柱管 | 低信号 (黒色) | 高信号 (白色) | 高信号 (白色) |
椎間板 | 中信号 (灰色) | 中信号 (灰色) | 高信号 (白色) |
脂肪 | 高信号 (白色) | 中信号 (灰色) | 低信号 (黒色) |
※正常な場合になります。異常等によって信号の強さが変わることがあります。
実際の画像でそれぞれの部位の色を確認してみます。
3枚とも、矢状断の画像となります。
T1画像
T2画像
STIR(脂肪抑制)
上記の画像は、あくまでも一般的な正常な画像となります。
実際の画像を見て頂ければ何となくイメージがついたと思います。
今後、ご自身のMRIの画像を見る際の手助けになれればと思います。
また、当院では無料画像診断を実施していますので、腰椎のMRI画像をお持ちの方・別の病院でMRIを撮影された方お気軽にご相談ください。
※MRI画像は、原則3か月以内に撮影されたデータでお願い致します。
この記事の執筆者:ILC国際腰痛クリニック東京 staff