ここ最近、外は暑く、室内や電車などで寒いといった寒暖差が大きくなってきていると感じます。 例年35°を超える暑さが報告されています。電車や屋内ではクーラーの影響で25,6°が平均となり、外と中では10度以上の温度差があることも珍しくありません。 この「寒暖差」と「腰痛」には関係があり、人の身体はこれだけの温度差があっても一定の体温をキープしなくてはなりません。 身体の体温を一定に保つ働きは「自律神経」が行っています。 仕事の疲れやストレスと多忙の毎日の中、そこへ暑さによる寒暖差が加わり「自律神経」の疲労が起きます。 これを「寒暖差疲労」といいます。寒暖差が5°以上の日が続くと起きやすくなります。 自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に大きく分かれており、普段は日中に「交感神経」が、夜間に「副交感神経」がそれぞれ優位となりバランスをとっています。 何かの理由でどちらかが過剰に働いてしまうと、身体に不調をきたしてきます。 寒暖差により興奮するのは交感神経になります。交感神経は筋肉を緊張させ、血管収縮、血圧上昇、心拍増加を起こし、他にも呼吸を浅く速くさせます。 この興奮が続いてしまうと、血流の滞りや筋肉の持続した緊張が起きてしまい、疲弊してしまいます。 腰の筋肉は上半身や下半身と多くの影響を受けやすい場所であり、疲労しやすい場所でもあります。それに加えて自律神経からの影響が重なるとさらに疲労してしまいます。その結果、些細なきっかけで腰痛になってしまいます。 これが寒暖差と腰痛の関係になります。 *腰は内臓の疲労や冷えから影響も受けやすい場所になります 簡単に生活の中で出来る対策をお伝えさせていただきますので、参考にしてみてください。 ①身体の局所(筋肉や内臓)を温める ②散歩などの運動をする(暑熱順化のためにもおすすめです。気温などに注意して行いましょう) ③首肩の筋肉をストレッチする ④身体を温める食べ物を多くとる ⑤規則正しい生活(適度な睡眠と朝に太陽の光を浴びること) ⑥38~40度の湯に首までつかり体の芯まで温め、自律神経の集まっている首を温めることです。自律神経は首だけではなく、耳の周りにも集中しています。*耳をつまんで後ろに回したりすることも自律神経の働きを整えるのに有効 ⑦エアコンなどによる温度調整は外気温3°以内の差にしておきましょう ⑧こまめな水分補給(脱水にならないように意識して飲んでいきましょう) ⑨夏野菜は食べて、体温を下げましょう 季節の変わりやすい時期や寒暖差が大きい時期は腰痛になりやすくなります。 ご自身でケアを怠らないようにしていきましょう。
治療症例紹介・コラム