治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.10】治療後の経過期間が増えるにつれ、歩行距離が延びた患者様

患者様

70代 女性

10月治療 治療から5か月経過

<治療前までの経過について>

2021年7月頃に階段から落ちて腰に痛みが出始めたのが始まり。

2022年2月に左下肢の痛みとしびれ症状が出始め、近隣の整形外科を受診し湿布などの対症療法。

9月にブロック注射をしたところ、少し歩ける(100~500m程度)ようになりしびれは残存するが痛みは少し和らいだ。

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(2/3,3/4,4/5,5/sの椎間板)に、脊柱管狭窄症の所見が出ていました。

L4及びL5椎体に後方すべりも認められる。

治療法

治療は患者様の意向により3/4,4/5,5/sの椎間板3箇所、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前3262
治療から1週間後0144
治療から1か月後0134
治療から3か月後0122

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、下肢とお尻は重い感じがする。治療前からの痛みは消えてきて、歩くスピードが早くなった。

1か月経過時、ふくらはぎに圧迫感があるがしびれは多少穏やかになった。お尻の重さは変わらないが往復20分の距離を歩けようになった。

3か月経過時、痛みはあるが良くなってきた。たまに足を引きずる事があるが30分散歩出来るようになった。

治療後の痛みが少し残っているようですが、日々歩行距離が延びている事にとても喜んでおられました。

痛みやしびれが無くなることもそうですが、日常生活を楽しめるようになることが一番の幸せだと思います。

今後とも皆様の生活の質(QOL)を向上出来るように努めて参ります。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹