内服療法で対症療法をされていたが、内服の中止の判断があり、当院にて治療した患者様のケース
患者様
60代 男性
これまでの患者様の経過について
2年前から腰から膝裏にかけてしびれと痛みが出てきた。
近隣の整形外科を受診し、脊柱管狭窄症と診断を受けて内服療法にて対応していたが、肝障害で内服中止となる。
現在の症状は落ち着いているが、当院に治療目的で来院となる。
治療前の症状について
500m以上の歩行は可能
・治療前の痛みレベル
| 腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
|---|---|---|---|---|
| 痛みの度合い | 8 | 8 | 8 | 8 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛みの部分-腰からふくらはぎ 右側の方がより痛みが出ている。
・日常動作
重量物の挙上が非常に困難。
立ち上がり・中腰姿勢にもやや困難を感じている。
夕方ごろから症状がきつくなることが多い。
画像及び所見について
- L1/2、2/3、3/4、4/5、5/sは椎間板変性
- L4は前方すべり
- L3/4、4/5は脊柱管狭窄症
・L3/4・4/5-脊柱管狭窄症が認められ、痛み・しびれの原因の可能性
・L5/s-椎間板変性・椎間板高減衰をきたしており、保存的
診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。
治療について
L3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行
椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。
治療は30分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用：1,320,000円/1箇所（税込み）～1,760,000円/5箇所（税込み）
※この患者様のケースの費用：セルゲル3箇所＝1,540,000円（税込み）
セルゲル法のリスク・副作用：治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1～2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹