治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.117】治療後一時的に痛みが悪化した患者様

患者様

60代 女性

2023年7月治療 治療から約1年経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L2/3,3/4,4/5,5/s)に椎間板変性が認められます。

治療前の経過・治療について

仕事している時はぎっくり腰のような痛みを感じることが多々あった。

2022年よりずっと腰に痛みが出るようになる。

リハビリや薬で様子を見ていたが、調子が良くならず通院しなくなる。

様子を見ていたら一時的に良くなったが、再び悪化してきた。

症状改善目的で当院受診となる。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前8101010
治療から1週間後4444
治療から1か月後3334
治療から3か月後3555
治療から6か月後1222

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、治療後より足のむくみがとれてきた感じがする。

1か月経過時、全体的に症状は軽減してきているが日によっては症状が出る。

3か月経過時、治療から2カ月経過時に痛みが強くなった。

6か月経過時、治療前よりとても良くなった。前回痛みが出た場所も現在は緩和した。

今回の患者様は、椎間板変性による膨隆によって症状が出ていたと思われます。

一時的に症状が悪化してしまいましたので、リハビリの重要性と家で出来るリハビリを話をさせていただきました。

患者様自身でも、出来るだけ取り組んで頂き痛みが軽減出来て良かったです。

薬剤によって椎間板の容量が増えたり、椎間板を修復する際に痛みが出る事があります。今回の悪化は修復した際の副作用だと思われます。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長