治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.37】全体的には快方したが、起床時に症状が出る患者様

患者様

70代 女性

2023年1月治療 治療から約4か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L2/3・3/4・4/5・5/sの椎間板)に椎間板変性が認められます。

L4が前方すべりによる脊柱管狭窄症が認められます。

L2/3・4/5・5/sはひび割れ所見も認められます。

治療前の経過について

2022年8月  急に両方のお尻と左下肢に痛みが出て歩くのが辛くなった。

整形外科を受診し脊柱管狭窄症・すべり症と診断を受ける。手術の提案も受ける。

痛み止めと湿布・ブロック注射をしたが効かなかった為、当院を受診し治療の形となる。

治療について

治療は椎間板のL2/3,3/4,4/5,5/sの計4椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前21078
治療から1週間後1200
治療から1か月後1550
治療から3か月後0012

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、かなり楽になったが4日目に痛みが出た。

1か月経過時、起床時足が痛くなるが歩行すると良くなる。

3か月経過時、歩行後の疲労感も無く快適に過ごせている。起床時・長時間の座位・歩き出すときにお尻に痛みが出る。

起床時は、血流が悪く症状が出やすい状況になります。

日ごろからの運動やストレッチなどを繰り返すことにより血流を良くすると少しずつ改善していきます。

治療後もご自身で体を見つめ返す時間も少しあるといいかもしれませんね。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹