患者様
70代 女性
2023年1月治療 治療から約9か月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(L2/3の椎間板)に脊柱管狭窄症が認められます。
また、L3の前方すべり、L2/3~5/sの椎間板変性を認めます。
治療前の経過・治療について
20年前 腰に痛みを感じていた。投薬と1~2回ブロック注射をして過ごしていた。
2016年 ぎっくり腰を発症。近医の整形外科を受診し、脊柱管狭窄症とすべり症と診断を受ける。投薬のみで様子見。
2021年 手術の提案をされたが、今すぐには必要はないと話をされる。
コロナで外出が減って歩くことが困難になってしまった。
症状改善の為、当院を受診。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 6 | 6 | 4 | 2 |
治療から1週間後 | 5 | 1 | 3 | 2 |
治療から1か月後 | 6 | 2 | 4 | 4 |
治療から3か月後 | 4 | 5 | 3 | 4 |
治療から6か月後 | 3 | 5 | 1 | 5 |
治療から1年後 | 3 | 5 | 1 | 5 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、腰の痛みはあるがももに痛みはない。10分程度歩いても立ち止まることが無くなった。
1か月経過時、歩行時に力が入りづらくなる。痛みも少し増えた。
3か月経過時、足に痛みがある。水中ウォーキングや30分程度歩けるようになった。
6か月経過時、痛みはあるが治療前に比べたらマシにはなってきている。
1年経過時、体の状態が良く海外旅行に行くことも出来た。ずっと動いていたので今は痛みがある。
今回の患者様は、脊柱管狭窄症によって症状が出ていたと考えられます。
当院併設のリハビリにも10回程度通院して頂き、徐々にですが症状改善していきました。
治療前は休みながら100m程度の歩行しか出来ませんでしたが、1年経過時には旅行にも行けるまで改善して嬉しく思います。
リハビリを通して、「自分の身体と向き合えた」事が良かった点とお答え頂きました。
患者様からの声を以下で紹介させていただきます。
診察で言われた筋力・体作りをメインに自宅でも時間を見つけてやっていました。
無理をしない・痛みを感じるまではやらないなどの身体に負荷を掛け過ぎないようにしていました。
東京のリハビリに通院している時は、動きが難しかったり身体を上手く動かせないことがありましたがスタッフさんが優しく教えていただき、楽しい気持ちでリハビリに向き合えました。
痛みの浮き沈みがありましたが、旅行にも行けて楽しむことが出来て良かったです。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長