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分離症・分離すべり症と診断。楽な寝方とは?

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分離症・分離すべり症とは、10代の頃に行うスポーツ等で繰り返し背骨に負担がかかることで亀裂が発生し、骨がずれてしまう疾患です。

今回は、分離症や分離すべり症になった時の寝方について解説します。

分離症・分離すべり症とは

腰椎分離症とは、腰椎の後方部分にストレスが集中して疲労骨折を生じて分離される疾患です。第5腰椎によく発生すると言われています。

腰椎分離症の発見が受傷からの期間が短ければ、骨癒合率(分離部分が治る確率)は高くなります。

他方、発見までの時間が経つにつれて、骨癒合が十分に得られず、偽関節(骨折部分がグラグラした状態)になる可能性が高いです。偽関節の状態になると、分離部分を中心に骨が前へずれた状態となり、腰椎分離すべり症になってしまいます。

分離症・分離すべり症の症状

分離症・分離すべり症の主な症状は、腰痛です。

運動中に瞬間的に出現する腰痛や、腰を後ろにそらせた時に出現する腰痛は分離症の受傷直後の特徴です。また、分離症の場合は、狭い範囲に痛みが出るのが特徴であり、スポーツをした後に気付くことがあります。

偽関節ができた際は、周囲に骨の棘が発生しやすく、神経に接触することがあります。この場合は下肢痛などの症状が出ます。

分離すべり症になったら、腰痛の他に、脊髄や神経が圧迫されて痺れが生じます。

分離症・分離すべり症の原因

分離症・分離すべり症の原因としては、股関節の柔軟性低下、股関節の筋力低下、腰を反る動きやひねる動きの繰り返し、ジャンプからの着地などの運動の繰り返しが考えられています。

サッカー・陸上・野球・バスケットボール・バレーボールなどのスポーツをやっている青少年の場合は、腰痛の原因の一つとされています。

分離症・分離すべり症になった時の寝方

分離症・分離すべり症は腰に負荷がかかり続けることで疲労骨折が起こることから始まりますので、寝る時に一番気をつけないといけないのは腰に負担をかけないことです。

仰向け寝の場合

膝の下にクッションや硬い枕等を置いて、膝を立てた状態で寝ると、腰への負担が軽減されます。このようにすることで、骨盤が引っ張られることはなく、腰と布団・マットレスの間に隙間が生じず、少し楽になります。

横向き寝の場合

腰を少し丸めて、膝の間にクッションを挟むと、腰への負担が軽減されます。

避けるべき寝方

仰向けで足を伸ばした状態で寝ると、骨盤が引っ張られるため、腰に負担がかかり、症状が悪化してしまいます。

うつ伏せ寝も腰また首への負担が大きいため、避けた方が良いです。

分離症・分離すべり症と診断されたことのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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