患者様
50代 男性
患者様の症状について
- 5年前に椎間板ヘルニアの手術歴有(L5/S)
- 今年の6月から右下肢に痛みを感じるようになる。
- 10段階で痛みを表すと(1が最小・10が最大)、腰が1・下肢が10・おしりが5で、しびれの具合は8。
- 寝返り動作は容易だが、長時間の座位・重量物の挙上は非常に困難。その他、立ち上がり・洗顔動作、中腰姿勢さえも困難を感じている。
画像及び所見について
- L2/3、3/4、4/5、椎間板ヘルニアが認められます。
- 診察時、右L5周辺に軽度の圧痛を認めた。
- 問診・診察の結果、L5/sの神経症状を認める。
治療について
L2/3、3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行
4椎間しっかりとDisco Gelが注入されているのがわかります。
診察時オペの体勢に痛み等の不安を感じていた為、L4/5・L5/sのみの希望でしたが
治療中に患者様の体力を鑑みながら、L2/3・L3/4も無事に治療できました。
治療後、回復室で休憩後歩いて帰院されました。
今回、5年前にヘルニアの手術を行っていましたが神経症状が認められたため
L5/Sにもセルゲル法を施行致しました。
画像所見だけではなく、診察所見も大切にしています。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル法1箇所=1,320,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:院長 簑輪忠明