椎間板変性症と診断。楽な寝方とは?
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椎間板変性症は、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの脊椎疾患の原因の一つとされています。
今回は、椎間板変性症になった時の寝方について解説します。
椎間板変性症の症状と原因
椎間板変性症とは、背骨の間でクッションの役割をしている椎間板と呼ばれる組織が老化等の様々な要因によって損傷・変形している状態です。
椎間板の変性が進行していったら、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの脊椎疾患となります。

椎間板変性症の症状
椎間板変性症の主な症状は腰痛です。
椎間板の変性が進行すると、損傷した椎間板から髄核が漏れ出すことで椎間板ヘルニアが発生し、神経が圧迫することで足の痛みや痺れなどの症状が出てきます。
また、椎間板の変性が更に進行し椎間板の高さが減少して、骨と骨との距離が近づき、椎体が衝突しやすくなり変形していきます。この変形により、骨の表面や周囲の組織などに炎症が生じて、神経由来の症状の他に、腰やお尻回りなどに新たな痛みが発生します。
椎間板変性症の原因
加齢、過度な運動、労働環境、遺伝などが関係しているとされています。
椎間板は8割程度、水分で構成されており、これが椎間板の弾力性と柔軟性を保っています。加齢とともに椎間板の水分が失われていき弾力も失われていきます。このような状態で、刺激によって亀裂が入りやすくなります。
椎間板変性症になった時の寝方
仰向け寝の場合
膝の下にクッションや丸めたタオルを置いて、膝を軽く曲げた状態で寝ると、腰への負担が軽減されます。
腰が反ると椎間板に負担が増えますので、腰が反らないように、腰とマットレスの間にタオルを挟むのも効果的です。
枕の高さも、首と腰に自然なカーブができるように調整しましょう。

横向き寝の場合
膝を軽く曲げ、膝の間にクッションを挟むと、腰への負担が軽減されます。
抱き枕を使うことも効果的です。

避けるべき寝方
うつ伏せ寝は椎間板への負担が大きいため、避けた方が良いです。
また、痛む方を下にして寝ることは、筋肉の緊張や血流の悪化を招き、痛みを悪化させる可能性がありますので、要注意です。
根本的な治療も大事
当院は、椎間板変性症に対してセルゲル法を行われています。
椎間板のクッション成分である髄核が少しずつ外に漏れていき、椎間板がだんだんと潰れていってしまいます。椎間板が潰れてしまうと様々な病気の原因となってしまいます。
当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

椎間板変性症と診断されたことのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。