長時間の中腰やしゃがんだ姿勢は靭帯の変形、線維輪内の髄核(椎間板の中にあるゼリー状のもの)を後ろへ移動させてしまします。 脊椎の組織は少し前に起こった体の姿勢などを記憶します。 例えば長時間の腰の前屈により後ろへ移動した髄核は、作業を中止しても少しの間は後ろに移動したままということです。椎間板ヘルニアにとって髄核が後ろへ移動することはリスクになります。 長時間の腰を曲げた姿勢が続き、靭帯が変形した場合、それをカバーするために背中の筋肉が必要以上に働いてしまいます。 働いた筋肉が正常に戻るには7時間必要になります。 その間、脊椎の安定性は低下し、線維輪の損傷リスクは一時的に増加します。 畑仕事で長時間腰をまげた状態やパソコンなどの長時間の座位が続いた後にすぐに重たい物を持つのは非常にリスクとなります。 長時間の前屈み姿勢や座位が続いたあと、すぐに負担のかかる作業へとりかかるのは控えましょう。直前にまっすぐ立つ時間を取ってから作業に取り掛かることで、線維輪内へのリスクを下げることができます。 「2分間」はまっすぐたつことをお薦めします。 2分間は長く感じるかもしれませんが、この作業を行うことで腰への負担が50%回復される報告があります。 忙しくて2分間も立つ時間がないという方はその場で腰が反らないように背伸びをしてみてください。 これも腰への負担を減らすことにつながります。 身体に気を付けて行ってみてください。 ILC国際腰痛クリニック東京 https://ilclinic.or.jp
治療症例紹介・コラム