治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.25】ブロック注射の効果が良くなかったが、当院治療により改善した患者様

患者様

70代 男性

2022年11月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(4/5の椎間板)に、右よりの椎間板ヘルニアの所見が認められる。

椎間板L1/2は椎間版変性、L3/4は椎間孔狭窄症も認められる。

治療前の経過について

2022年初めの頃から右下肢にしびれが出現、現在では左足先までしびれ症状が出ている。

2022年9月 朝の起床時に右下肢の痛みが出て動けなくなり整形外科を受診したら脊柱管狭窄症と診断を受ける。その後ブロック注射を2回したが改善せず当院にて治療となる。

治療について

治療は椎間板の1/2,3/4,4/5の計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前2895
治療から1週間後2894
治療から1か月後1784
治療から3か月後00 80

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、足裏・足先がまだしびれるが車の運転が出来る時間が15分程度伸びた。

1か月経過時、少し楽にはなったが足の症状は以前ある。特に立ち上がる時に症状が出る。長時間座ることが出来ず10分程度が限界な状態。

3か月経過時、しびれ以外の症状は全部改善した。毎日ストレッチや1万歩程度歩行している。

3か月経過時までは、症状の改善が少しずつしか見えず不安になっていました。

以前に比べて少しでも出来ることが増えていることを糧にストレッチなどご自身で努力して頂きしびれ以外の症状は改善出来て嬉しく思います。

しびれの症状はやはり時間が掛かる為もう少し様子を見ることと致しました。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹