治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.77】運動のしすぎにより一時症状悪化した患者様

患者様

60代 女性

2023年3月治療 治療から約8か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4、4/5、5/sの椎間板)に椎間板変性が認められます。

治療前の経過について

2022年6月    歯医者の治療後に右臀部に痛みが出た。近医の整形外科を受診し脊柱管狭窄症と診断を受ける。その後、右下肢のしびれ症状も出始める。

2023年2月    腰にも痛みを感じるようになる。

治療目的で当院を受診。

治療について

画像・診察から鑑みて治療は椎間板のL3/4、4/5、5/sの計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前6076
治療から1週間後1030
治療から1か月後2022
治療から3か月後6520
治療から6か月後2032

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、腰に多少の違和感があり、立つと右足指先にしびれを感じる。

1か月経過時、ストレッチをしているがその後に時々しびれや臀部の痛みがでる。

3か月経過時、20~30分程度歩行すると右足にしびれが出てくる。腰にも違和感を感じる。

6か月経過時、臀部と右下肢にしびれは残っているが治療前よりは断然良くなった。少し歩くと休まないといけないのは変わらない。

今回の患者様は、間欠性跛行の症状が残ってしまいましたが症状の緩和には効果が出ました。

3か月時の痛みの増悪は、運動のしすぎによるものだと考えられます。無理をしない・体に負担を残さない程度の運動するようにとアドバイスをさせていただきました。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹