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椎間関節症
椎間関節症とは、背骨の背中側の骨の関節部分に炎症が発生する病気です。いわゆるぎっくり腰も急性としての椎間関節症の一つです。従来、整形外科の教科書では軽視されていましたが最近では腰痛の要因の中でも大きな割合を占めていることが分かってきています。

椎間関節症の原因とは?
椎間関節症とは、背骨の背中側の骨の関節部分に炎症が発生する病気です。いわゆるぎっくり腰も急性としての椎間関節症の一つです。
従来、整形外科の教科書では軽視されていましたが最近では腰痛の要因の中でも大きな割合を占めていることが分かってきています。
日本整形外科学会および日本腰痛学会が監修している最新の腰痛診療ガイドラインでも下記のように記載されており、腰痛の原因で最も割合が高い可能性があることが記載されています。
「近年発表された本邦の整形外科専門医による腰痛の原因を詳細に調査した報告によれば、腰痛の原因の内訳は椎間関節性22%、筋・筋膜性18%・・・・以下省略」※腰痛診療ガイドライン2019改定第2版より抜粋:https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001110/4/Low_back_pain.pdf
一般的には加齢、椎間関節への過度な圧力、脊椎の圧迫骨折、すべり症、外科手術によって不安定となった状態、などの要因によって椎間関節の変性が生じ、椎間関節に炎症が起きることで痛みが発生していると考えられております。
また、最近の研究では椎間板変性が椎間関節症の重要な要因の一つとなっていることが分かってきております。
(参照元の研究論文名「A Systematic Review and Meta-Analysis of the Facet Joint Orientation and Its Effect on the Lumbar」参照URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8888088/)
当院でも椎間板変性によって椎間板が不安定になることにより、背中を支え可動を担っている椎間関節に継続的に負担がかかり、椎間関節に炎症が起きることで痛みが生じていると考えております。そのため、椎間関節の炎症を抑えるための治療と同時に、原因となった椎間板変性も治療することが根本的な治療において非常に大切となります。
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健康で正常な状態
椎間板に対して均等に上半身の
体重(圧力)がかかっている
※赤色矢印の太さが圧力の強弱 -
椎間板の変性が進んだ状態
椎間板が変性することによって、
均等に圧力がかからず、
変性した部分により圧力がかかってしまう。
※赤色矢印の太さが圧力の強弱 -
椎間板の変性が進んだ状態
椎間板変性によってバランスの崩れた
圧力をカバーするために、
椎間関節が変性し炎症が発生しやすくなる
椎間関節症の主な症状
椎間関節症では主に下記のような症状が現れます。
- ・ 腰を後ろに反らすと痛い
- ・ 腰をひねると痛い(野球やゴルフのスイングのような動き)
- ・ 前かがみになってから、もとに戻ろうとするときに痛みが生じてすぐに戻せない
- ・ 背骨の近くが痛む
- ・ 背中をそらせながら左右どちらかに上半身をひねると痛む
- ・ 座っている姿勢を長くとることができない
- ・ 長時間座った後に、立ち上がって移動するまで時間がかかる
- ・ 歩いているだけで痛くなる
- ・ 運動で痛みが増す
- ・ ケースとしては少ないが、お尻やふとももや膝の痛み
椎間板ヘルニアとは異なり足の痺れが発生するケースは少ないです。
ただし、椎間関節症が進行することで背骨がゆがんでしまい、それが神経を圧迫することで足の痺れが生じる場合もあります。
このような症状や動作に思い当たる方は、後回しにせずに、ぜひ一度検査してみることをおススメします。
椎間関節症の治療に対する当院の考え方について
椎間関節の炎症に対し一般的にはブロック注射やステロイド注射で痛みを抑えることが多いと思います。そのような治療法も一定の効果があると考えておりますが、当院ではより先進的な技術であるPODD法(経皮的オゾン治療法)によって炎症を取り除き、痛みを抑える治療を取り入れております。オゾンは主に欧州を中心に使用されてきましたが、効果としてはオゾンにより体内を活性化させることで、あえて強い免疫応答を生じさせ生じている炎症を短時間で終了させると考えられています。
また、椎間関節の炎症や症状の悪化は椎間板の変形に根本的な原因がある場合が多いです。
そのため当院では椎間板の変性を抑制することができれば椎間関節の変形や痛みに関わる炎症が予防できると考えています。その治療法としてセルゲル法を使った椎間板の修復治療は破れてしまった線維輪を修復し、中の髄核の水分量を満たすことで椎間板機能を回復させる治療を行います。
日帰りでの治療が可能で、腰に局所麻酔をし、針を椎間板に刺し薬液を注入します。治療時間は25分程度で1時間程安静にしたあと帰宅することができます。
オゾンによる治療

椎間関節の炎症部分に刺した針の先端よりオゾンを注入します。
オゾンの抗炎症作用により痛みの原因となっている炎症を抑えます。
セルゲル法

クッション機能が失われた
椎間板にセルゲル治療を行う

椎間板が修復される
当院の治療法について
当院の治療法は、セルゲル法・フローレンス法・Qフローレンス法・ハイブリッドレーザー法・PODD法・PLDD法の6つの治療法を採用しています。
5つの治療法に異なる特徴やメリットがありますが、唯一「椎間板の修復」が可能な「セルゲル法」。この治療法についてまずはご案内したいと思います。
椎間板修復インプラント治療術 セルゲル法
椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後にインプラントとして椎間板に残り、クッションとして機能するため椎間板を保存します。また椎間板を修復し髄核の漏れが塞がれることによって椎間板自体が自身の再生能力によって元の正常な機能を回復することが期待される治療法です。欧州を中心に世界54ヶ国以上で導入されている先進的な腰痛治療法となります。
- 治療時間
- 1箇所10分~
治療後約90分は安静が必要となり、術後診察・お会計後にご帰宅頂けます。
軽動作は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヶ月程度見合わせる必要があります。
セルゲル法は欧州を中心に
世界54ヵ国以上で導入され、
45,000件以上の治療実績があります。
(2008年〜2024年4月)
当院は世界の中でも
治療/問い合わせ数ともに
数多くの実績があります。


このようなお悩みの方が対象
- ・ 長い間、腰痛で悩んでいるが痛みやしびれがひどくなってきた
- ・ 腰痛の手術(MED法、固定術、形成術など)を勧められている
- ・ 腰痛の手術で入院したくない、手術が怖い
- ・ 腰痛の手術をしたが改善しない(再発した)
- ・ なかなか時間が取れないため、日帰りで行える治療を望んでいる
- ・ 身体への負担が少ない治療を望んでいる
セルゲル法の主な特徴
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身体への負担とリスクが
少ない日帰り治療 - 治療時間は1箇所10分程度で、治療後約90分は安静が必要となります。安静後は術後診察・お会計後にご帰宅できます。
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老化した椎間板の
クッション機能を改善 - 椎間板にインプラントとして残るので椎間板のクッション機能としても作用します。
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レーザー治療やオゾン治療
外科的手術に代わる新治療 - レーザーや外科的手術を行ったが、効果が無かった場合でも治療可能です。
※ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です
治療方法 施術時間:1箇所10分〜
局所麻酔下で、X線透視装置を使用しながら、0.8㎜の針を椎間板に留置し、椎間板にインプラントを注入します。特に脱出したヘルニアにも、ジェルが浸透する程効果が高くなります。身体に負担が少ない局所麻酔にて、細い針のみを使用し治療を行うため傷跡も目立たず、約90分ほど安静にして頂くだけで治療後すぐにご帰宅頂けます。
-
治療前
変性した椎間板組織の一部が飛び出し、髄核が漏れ出すことで痛みを伴う炎症が発生。 神経のそばで炎症が起きることでしびれが発生。
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治療
局所麻酔下で椎間板内に細い針を刺し、インプラント化するジェルを注入。
-
治療後
損傷していた亀裂部分にジェルが入り込みインプラント化することで椎間板が修復。飛び出した椎間板も改善される。
治療による懸念事項
治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。神経損傷は自験例でも論文でも報告はありません。ただし局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。
セルゲル法の治療費用
治療箇所 | 1箇所 | 2箇所 | 3箇所 | 4箇所 | 5箇所 |
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治療費用 | 1,200,000円 (税込1,320,000円) | 1,300,000円 (税込1,430,000円) | 1,400,000円 (税込1,540,000円) | 1,500,000円 (税込1,650,000円) | 1,600,000円 (税込1,760,000円) |
※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
※治療(日帰り椎間板治療)のみの場合はクレジットカード(VISA,MasterCard,JCB,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,ディスカバー)によるお支払いが可能です。
※リハビリ(腰痛特化型リハビリ)もご希望される場合は銀行振込によるお支払いが可能です。
※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。
1. セルゲル法について
この治療で使用されるDiscogelは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。
2. Discogelについて
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Discogelの入手経路について当院で使用しているDiscogelはフランスのGelscom社で製造されたものを当院で個人輸入しております。
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html - Discogelの国内の承認医薬品等の有無:国内においては承認されている医療機器はありません。
- Discogelの諸外国における安全性等に係る情報
CEマーキングを取得しています(認証年月日:2007年10月5日)。CEマーキングは、製品がすべての関連する欧州医療機器規則(MDR)の安全性及び性能に関する一般要求事項(GSPR)を満たしていることを医療機器製造業者が主張するものであり、欧州連合内において機器を上市するために必要な法的要求事項です。
欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation)に準拠しています。欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745 は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。 - Discogelの副作用等について
治療で使用する局所麻酔のお薬が注射針に沿って拡散し、一時的なしびれなどを引き起こす可能性があります。治療後1週間前後で一時的に痛みが発生する可能性があります。理論的には、治療時にDiscoGelが神経根に接触すると一過性の火傷のような感じをもたらす可能性があります。神経痛を伴う一時的な放射状の刺激が治療直後に現れる可能性があります。可能性は非常に低いですが、治療後に椎間板の容積が大きく減少した場合には腰痛が悪化する可能性があります。
その他、咽頭痛、一時的な排尿障害、アレルギー反応、椎間板炎が発生する可能性があります。 - Discogelが使用できない対象者(禁忌について)
構成成分に対するアレルギーがあることが知られている方、重度のうつ病、その他痛みの解釈が困難な状態にある方には使用できません。
また、妊娠中の方には適応していません。
セルゲル法に関するQ&A
- Q. セルゲル法と外科的手術との再発率の違いについて
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1960年代より始まった外科的手術は、変形した骨やヘルニアなどの組織を切除し、時に固定する事を目的としていますが、スクリューによる新たな骨の損傷や根本的な治療(椎間板線維輪の修復)を行っていないため、新たな腰痛の出現と再発率が問題でした。
その為1980年代に根本的な治療を行う必要性が高まり、当院でも行っている椎間板治療が始まりました。そして、現在では様々な治療法が開発されており、特に当院で採用している治療法は椎間板の修復効果を認めており、症状の改善だけでなく、再発率が極めて低くなっています。
- Q. 治療箇所はどのように決定するのですか?
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MRIとレントゲンの画像を見ながら30分ほどじっくりと時間をかけて医師が問診を行い、患者様に発生している状態の原因を突き止め治療箇所を決定し、対応する治療方法について患者様に説明を致します。MRIの画像では腰痛の要因として主に関連している[椎間板・神経・靭帯・関節部分]について[形状変化・神経への圧迫の状態・損傷の有無・炎症の有無]などを確認することができます。レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。
- Q. 治療後に一時的に腰痛が悪化する場合があるとのことですが、どの程度続きますか?
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個人差がありますが、一時的に増した痛みについては概ね2週間~1ヶ月程度で徐々に軽減・消失することが多いです。
- Q. 治療後はどのレベルの運動まで行うことができますか?
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一般の方の趣味の運動やスポーツであれば問題なく可能です。プロのスポーツ選手に関しては新たな椎間板の損傷が生じる可能性が高いため、医師と相談しながら検討してゆきます。
- Q. 治療後に気をつけることについて教えて下さい
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術後数日間は安静にし、長時間の座位、重い物を持ち上げる、体をひねる・曲げる・ 前屈みになる、激しい運動は避けるようにしてください。術後1週間後には、日常的な作業ができるようになります。2週間目には軽い運動が可能になります。ウェイトトレーニングは3ヵ月後から可能となります。
- Q. 保険は適用されますか?
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いいえ、保険適応ではありません。生命保険に加入されている方は対象になる可能性があります。スタッフまでお気軽にご相談ください。
- Q. 治療後はどのくらいの時間・期間で歩くことができますか?
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日帰りでの治療のため術後1時間程で歩いてご帰宅いただけます。
- Q. 治療までの通院は何回必要ですか?
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当院の治療の場合、診断後その日の内に治療を受ける事が可能です。診断のみをご希望され、後日治療だけお越しいただくこともあります。
- Q. 治療後、飛行機には乗れますか?
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術後何も問題がなければ、飛行機にお乗りいただくことができます。万が一、術後に痛みがある場合には医師の判断によりご搭乗が難しい場合もあります。
- Q. 椎間関節症になったらまず何に気を付ければよいのでしょうか?
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椎間関節症と診断されたら、まずはそれ以上椎間板の変性や骨の変性が進まないように予防することが大切です。特に腰に負担をかける動作や作業が多いのであれば頻度を減らす、また医師のアドバイスをよく聞いて次に何をすれば良いのか判断を仰ぎましょう。
- Q. 椎間関節症と椎間板ヘルニアの違いはなんですか?
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椎間板ヘルニアは椎間板の中の髄核が外に飛び出て神経を圧迫し痛みが生じる場合を指します。椎間関節症は椎間板の変性・靭帯の肥大・骨棘の出現などが原因で痛みが生じる場合を指します。椎間関節症から椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などに変化していくことがあります。
- Q. 椎間関節症が手術なしで完治することはあるのでしょうか?
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残念ながら、椎間板や骨に変形が起きている場合は完治することはありません。
当院のセルゲル法と腰痛特化型リハビリで根本的な治療法を行ない症状の緩和や体質の改善を図ることで炎症を抑え、痛みの悪化・症状の進行を防ぐことは可能です。
- Q. 椎間関節症が治る薬はありますか?
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薬は根本治療にはならないため完治することはありません。
ですが痛みを緩和するため、または血流を改善するための薬などが処方されることがあります。強い痛みに対しては痛み止めとして服用を進める場合もあります。また長い間、薬を服用されてきた患者様が突然薬を中止してしまうと別の痛みが生じ、副作用が起こる場合もあるので服用を継続したまま運動療法や治療を行うことで改善することもあります。
- Q. 椎間関節症になったら仕事は続けられますか?
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症状の重さにもよりますが続けることは可能です。
ただし、デスクワークが多い・重労働をしているといった仕事である場合、腰への負担が大きいのでなるべくそういった作業は控える必要があります。また、仕事環境を変えることが難しい場合は体質の改善・姿勢・筋力の改善を検討してみてください。それらの方法で改善されれば継続することを推奨します。改善がない場合は医療機関へ相談・診断を受けることをお勧めします。
- Q. 椎間関節症のリハビリはどのようなことを行うのですか?
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動きにくくなっている椎間関節(背骨の関節)の動きを良くするための運動や鍼灸治療を行ったり、椎間関節自体に負担をかけている動きを正しい動きに修正する運動を行います。
- Q. 椎間関節からくる痛みや痺れがあってもリハビリは出来るのですか?
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痛みや痺れなどの症状を緩和させるためにリハビリを行うことは出来ます。
体の状態を確かめるために動かした時に痛みや痺れが出現することがありますが、運動をする時には症状が出ないような動きで運動を行ってきます。
- Q. リハビリで身体を捻じったりしても椎間関節に負担はかからないのですか?
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正しく身体を捻じる動きが出来ていれば、負担はかからないです。
股関節や腰などが硬くて、正しい動きで捻じれていない場合は椎間関節に負担がかかります。
手術だけでは治らない腰痛の改善に、
他職種の専門家が知見を集結
OJウェルネスセンター
クリニックでは医師・看護師の治療が主体ですが、
こちらのプログラムでは治療後の生活の質を高めるために
必要なリハビリテーションを行える多職種の専門家が、
それぞれの専門性を発揮してきめ細かいサポートを行っています。
生活習慣や体の使い方、食事、血流の改善に取り組む
「アフターケア」を行うことで、
腰痛の治療効果100%を目指すことができると考えています。
人生100年時代、皆さんにお伝えしたいことは
「諦めないで」ほしいということ。
もう歳だから・・・と諦めず、どこも痛まない、しびれない、
心も体も穏やかな人生を享受できるように、
私たちが全力でサポートいたします。
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