ILCの間欠性跛行
に対する治療

神経性の間欠性跛行の原因は、神経への物理的な圧迫と、血管の圧迫による神経への血流の低下と考えられています。
これらの圧迫は骨の変形や椎間板変性を伴った脊柱管狭窄により出現する場合と、筋肉や関節（椎間関節・股関節）の硬さ・筋力低下により脊柱管の狭窄を引き起こす場合があります。後者のような要因を併発している場合は、セルゲル治療と併せて運動療法などのリハビリによる介入が必要となります。
間欠性跛行の原因がどのようなメカニズムで発生しているのかを正確に評価したうえで、適切な介入を行っていきます。

間欠性跛行の状態を把握するために、画像所見をもとにどの部分にストレスが加わっているのかや、椎間板や椎間関節の状態などをドクターとのカンファレンスを行います。
これらの所見を参考にして、実際に身体をゆっくりと動かしながら、間欠性跛行を引き起こす可能性のある日常生活における姿勢や動作における増悪因子と緩和因子を評価します。
症状の増悪因子と緩和因子とは、増悪因子は、行ってはいけない身体の使い方のことを指し、緩和因子とは、その体の動かし方をすることで症状が緩和することを指します。
これらの因子を筋力・体の硬さなどと包括的に評価し、間欠性跛行による痛みや痺れなどの症状がなぜ出現しているのかを探っていきます。

間欠性跛行の施術方法に関しては、上で述べたように２種類に分かれます。
神経性の間欠性跛行のリハビリに関しては「腰部脊柱管狭窄症」の疾患ページをご覧ください。
→腰部脊柱管狭窄症ページへ

もう１つの血管性跛行に関して、リハビリで可能な施術方法を説明いたします。
重症度によっても異なりますが、まずはQOL（生活の質）の向上を目指します。閉塞性動脈硬化症などの血管性跛行は生活習慣との結びつきが強く関わっています。
そのためリスクとなる疾患や生活習慣の修正を行う必要があります。
第一に禁煙が基本となり糖尿病や高血圧などがある場合は食事療法を行います。
煙草による酸化ストレスを下げるために酵素の摂取などを行います。
血流不足による運動制限の改善のための有酸素運動や軽度なリハビリメニューを行いながら、フットスイナー（炭を固めて作らせて器具で行う膝下~足裏までのオイルマッサージ）や、鍼灸治療による体質改善メニューを行っていきます。

間欠性跛行はその症状が神経性、もしくは血管性からくる症状であるかの評価が重要になってきます。
ILCのリハビリは多職種による、日常の生活における負担やそれに伴う身体の変化を正確に 評価→施術 することが可能となっております。
リハビリが行える環境が整っておりますのでご安心ください。

間欠性跛行の治療はセルゲル治療などの椎間板修復が重要になってきます。症状はリハビリや食事習慣の改善により軽減する傾向にあります。片足に出ている場合はリハビリにて改善する可能性もありますが、痺れが両側に出ている場合には自宅での正確なホームエクササイズが極めて重要となってきます。