年齢を重ねるごとに筋力が減ることは知られていますが、実際に何歳くらいから減少するのかはご存知でしょうか? 千葉大学・北里大学・大阪市立大学の共同研究により、上肢や下肢の筋力は30歳前後より直線的に低下し、体幹筋力は60歳代までは緩やかに低下し、70歳前後より急激に低下することが分かりました。体幹筋力が低下することにより、脊椎後弯(猫背姿勢)になり、腰痛が発生しやすくなります。特に近年では、脊椎後弯(猫背姿勢)の人が脊柱管狭窄症を発症すると腰部痛や下肢痛などの痛みが強くなる傾向になることが分かっています。 年齢を重ねてから体幹筋力をつけようとしても、筋肉が脂肪変性していたり、筋肉をつけるためのエネルギーが足りなくなっていたり、筋肉が強くなりにくい状態になっている事が多いです。したがって、50歳や60歳など出来るだけ早めに腰痛予防のために体幹筋力を鍛える運動や、体幹筋力をしっかり働かせることが出来る姿勢を保つ習慣をつけることが重要になります。 ILC国際腰痛クリニック東京
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹