腰痛に関わらず、肩の痛みや膝の痛みが慢性化するのは、損傷した組織に繰り返し刺激が加わり続けている事が原因であったり、一度損傷した部分に疼痛を慢性化させる物質が組織の中で留まっていることなどが原因だと考えられています。特に椎間板の場合は変性により生じた亀裂の中に痛みに関する神経が侵入します。ラットを用いた基礎研究において、椎間板を1度だけ損傷させたモデルでは炎症に関係する物質の発現は一過性であったが、椎間板を3度損傷させたモデルでは炎症物質の出現が長期間持続したと報告されています。ヒトの椎間板自体には常に負荷が加わっているので、一度椎間板を損傷した場合、繰り返し損傷する可能性があります。繰り返しの椎間板損傷により炎症が長期化し、痛みが慢性化してしまいます。 この痛みのサイクルを断ち切るには、椎間板を修復再生させることと、椎間板に繰り返し加わっているストレスを取り除くことを行う必要があります。 ＩＬＣ国際腰痛クリニック東京