椎間関節症とは、背骨の背中側の骨の関節部分に炎症が発生する病気です。いわゆる、ぎっくり腰も急性としての椎間関節症の一つです。従来、整形外科の教科書では軽視されていましたが最近では腰痛の要因の中でも大きな割合を占めていることが分かってきています。 【椎間関節症の主な症状】 ・ 腰を後ろに反らすと痛い ・ 腰をひねると痛い(野球やゴルフのスイングのような動き) ・ 前かがみになってから、もとに戻ろうとするときに痛みが生じてすぐに戻せない ・ 背骨の近くが痛む ・ 背中をそらせながら左右どちらかに上半身をひねると痛む ・ 座っている姿勢を長くとることができない ・ 長時間座った後に、立ち上がって移動するまで時間がかかる ・ 歩いているだけで痛くなる ・ 運動で痛みが増す ・ ケースとしては少ないが、お尻やふとももや膝の痛み 椎間板ヘルニアとは異なり足の痺れが発生するケースは少ないです。ただし、椎間関節症が進行することで背骨がゆがんでしまい、それが神経を圧迫することで足の痺れが生じる場合もあります。このような症状や動作に思い当たる方は、後回しにせずに、ぜひ一度検査してみることをおススメします。 【椎間関節症に対する効果のある治療法とは?】 椎間関節の炎症に対し一般的にはブロック注射やステロイド注射で痛みを抑えることが多いと思います。そのような治療法も一定の効果があると考えておりますが、当院ではより先進的な技術であるFOT法(椎間関節オゾン)によって炎症を取り除き、痛みを抑える治療を取り入れております。オゾンは主に欧州を中心に使用されてきましたが、効果としてはオゾンにより体内を活性化させることで、あえて強い免疫応答を生じさせ生じている炎症を短時間で終了させると考えられています。 また、椎間関節の炎症や症状の悪化は椎間板の変形に根本的な原因がある場合が多いです。 そのため当院では椎間板の変性を抑制することができれば椎間関節の変形や痛みに関わる炎症が予防できると考えています。 その治療法としてセルゲル法を使った椎間板の修復治療は破れてしまった線維輪を修復し、中の髄核の水分量を満たすことで椎間板機能を回復させる治療を行います。 日帰りでの治療が可能で、腰に局所麻酔をし、針を椎間板に刺し薬液を注入します。 治療後も腰痛治療効果100%を目指し、しっかりとアフターフォローも行っております。 当院は患者様の痛みや辛さ、不安なお気持ちに寄り添える診察や治療を目指しております。 ILC国際腰痛クリニック東京
この記事の執筆者:院長 簑輪忠明