治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.111】座骨神経症状が少し残る患者様

患者様

60代 女性

2023年6月治療 治療から約10か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L4/5)に椎間板ヘルニアが認められます。

また、L3/5、5/sは、椎間板変性による椎間孔狭窄を認めます。

治療前の経過・治療について

30代で初めてぎっくり腰になり、それ以降一度だけ再度ぎっくり腰を発症。

2年前よりジムに通うようになったが、腰を重く感じるようになってきた。

ある日動けなくなり、近医の整形外科を受診し変形性腰痛症と診断を受ける。

症状改善で当院受診となる。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前6033
治療から1週間後5000
治療から1か月後3005
治療から3か月後1001
治療から6か月後2002

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、動きによって腰が痛くなる瞬間がある。

1か月経過時、座骨神経痛の症状が出た。痛みの度合いは強くは無い。

3か月経過時、日常生活は問題無いが運動した後に痛みが出てしまう。

6か月経過時、寒くなってきて多少痛みが出てきている。

今回の患者様は、L4/5の椎間板ヘルニアが原因だと考えられます。

L4/5のヘルニアは、正中にあり比較的大きい部類になります。治療から1~2週間程度は、ブロック注射と同じ効果により短期間だけ症状が改善したと思われます。

ヘルニアが大きい為、セルゲル法の効果が出るのに時間掛かり3カ月程度から症状が改善しました。

日常生活には問題が無い為、運動等は無理せず頑張りすぎないようにご指導させて頂きました。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長