デスクワークによる長時間の座位保持が、椎間板損傷のリスクの一つとして挙げられます。 しかし椎間板は圧縮力に対し抵抗するための力学的作用を有しているので、座位姿勢時に生じる圧縮力程度では正常な椎間板であれば損傷は起こりません。損傷した椎間板は亀裂が生じているので、座位姿勢により生じる圧縮力が髄核を椎間板の外側へ押し出す力となり、亀裂を助長するストレスになりえます。 したがって、正常な椎間板を有している場合のデスクワークは椎間板損傷のリスクとして低いが、損傷した椎間板を有している場合のデスクワークは損傷を助長させます。
治療症例紹介・コラム