治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.50】固定術後に他の椎間板がヘルニアになり当院にて改善した患者様

患者様

80代 男性

2022年11月治療 治療から約8か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L,4/5の椎間板)に椎間板ヘルニア認められます。

L5/sは固定術後

L3/4は陳旧性圧迫骨折を認めます。

治療前の経過について

2004年頃    L5/sのすべり症のオペを施行。

2022年9月    起床後床に足をつけたら右下肢にピリッとした痛みが走った。その後間欠性跛行の症状が出ている。ブロック注射・内服等したが良くならずオペの提案もされた。

治療について

治療は椎間板のL4/5の計1椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前01033
治療から1週間後01000
治療から3か月後0220
治療から6か月後0000

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、立ち上がると痛みが下肢にくる。

3か月経過時、全体的にとても良くなった。痛みが少し出ることもあるが日常生活には問題ない。

6か月経過時、坐骨神経痛が少しあるが、元々の痛みの下肢の痛みは無くなった。歩行の際もなんともなく大変感謝している。

今回の患者様は、L4/5のヘルニアの痛みが取れたことにより、以前と同じように歩くことが出来るようになりました。

固定術後などのオペ後の症状でも他の椎間板が原因の際は今回のように改善することがあります。オペ後の方でも悩まれている方はぜひご相談ください。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹