治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.66】治療後一時悪化したが、リハビリにて改善した患者様

患者様

80代 女性

2022年12月治療 治療から約9か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L4/5の椎間板)に脊柱管狭窄症が認められます。

治療前の経過について

30代       ぎっくり腰を1度だけ発症。

2022年8月    起床時に臀部周辺に激痛が走り歩行が困難に陥る。整形外科受診し、脊柱管狭窄症と診断を受ける。ブロック注射をしたら痛みが3~4日程度無くなる。

2022年10月    腰の上部が痛くなる。当初は痛みの増減があったが、最近では常に痛い状態。

治療目的で当院受診の形となる。 

歩行は困難な状態。

治療について

治療は椎間板のL3/4、4/5、5/sの計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前8307
治療から1週間後4303
治療から1か月後4403
治療から3か月後6663
治療から6か月後3211

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、腰とおしりの痛みは半分程度まで下がったが、足の付け根が痛い。

1か月経過時、痛みのレベルが変わらない。右足はつるような感覚。腰は午前は調子が悪い。

3か月経過時、症状が悪化している。歩行は困難なまま。なんとか日常生活を送っている。

6か月経過時、教えられたリハビリをたまに繰り返していたら症状が良くなった。痛みもしびれも大分良くなった。

今回の患者様は、治療効果が出るのが早かったのですがその後に症状が悪化してしまいました。

今回は3か月目のアフターフォローにて症状が悪化していることが判明した為、自宅で出来るリハビリを提案させていただきました。本来ならば毎日実施してほしいのですが体調等を鑑みて出来るときにやってもらう形にて実施して頂きました。

リハビリの結果、6か月のアフターフォローでは治療後で一番痛みレベルが低い結果となりました。今後もしっかりとリハビリを続けていただければと思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹