治療症例紹介・コラム

Colum 【腰痛におすすめな運動】

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今回紹介させていただくのはプールでの運動です。水中で行う運動は浮力があり、陸上よりも抵抗力があります。
つまり負荷が少ない状態で、より効率的に運動することができます。
ネットや説明では良いことが多く書かれていますが、どんなものでもメリット・デメリットがあります。
今回は水中で行う運動のメリットについて簡単に書いておきますので参考にしてください。
次回、デメリットについて書かせていただきます。

*大前提としてプールに入る前の準備運動と水分補給・栄養補給は必ず行ってください。
 ここを甘くみていると大きな事故を引き起こすことがありますので注意してください。
 運動の前と後の栄養補給については、今後の記事であげていきたいと思います。

【必ず行うべきこと】
・運動前の準備運動と運動後のケア
・運動前~運動後までのこまめな水分補給
・運動前と後で行う栄養補給(エネルギー源やたんぱく質など)
・しんどくなったり、痛みがある場合は無理せずにやめること、もしくは専門家の指導を受けること
・疾患(高血圧や心臓病、その他)がある人は必ず医師に確認を行うこと


【メリット】
〇関節に負担をかけずに運動が可能になる
「浮力(重力とは逆方向に作用する力)」がはたらくことで人間の体重は陸上よりも軽くなります。
画像ではみぞおちまでしかありませんが、肩まで浸かった際の体重は陸上の約1/10です。60㎏の方なら約6㎏となります。
体重が軽くなるので、関節などの負担も軽減します。
浮力の影響によって脚や手が浮きやすくなるのも大きなポイントです。
人間はアンバランスな状態を回避するために自然と体を動かすように出来ています。
水中での運動はバランス感覚が発達するのはもちろん、体幹やインナーマッスルのトレーニングにも繋がります。

〇カロリー消費に最適
・陸上の2/3の運動量で、同量のカロリーが消費できます。
・360度あらゆる方向から抵抗がかかるため、 全身の筋肉をくまなく鍛えることができます。
・無理のない全身運動が可能で、体を動かす速度や動きの大きさによって負担を自在に調節できるため、体力に自信がない方にも適しています。

〇血液循環の改善
・水中では「水圧」によって血管が圧迫・収縮するため、陸上にいるときよりも血液の循環が良くなります。
・水中ではもっとも深い位置にある脚に強い水圧がかかるため、脚の血行が良くなり、血液や水分が溜まりやすい脚のむくみが解消されやすくなります。

〇心肺機能の向上
・胸が適度に圧迫されるので呼吸が大きくなり、呼吸機能が向上します。
・水中エクササイズを続けていると、自然と呼吸が深くなります。

〇リラックス効果
ただ浮くだけでも無重力効果に似た作用があり、心身ともにリラックス出来る効果があります。


次回は水中エクササイズの「デメリット」についてお話させていただきます。
日々の運動で得られるものを再認識して、より良い生活を過ごせるようにしていきましょう。