本日の治療症例紹介 CASE-No.146|ILC国際腰痛クリニック(大阪)コラム
カテゴリー:
患者様
70代 男性
これまでの患者様の経過について
約30年前からの腰痛。手術不可と言われた。
約10年前にレーザー治療。
8年前に内視鏡下での脊柱管拡張術。
5年前に椎間板治療。
1年前に椎弓切除術。その後から左下肢の筋力低下自覚あり歩行にも支障あり。
症状改善のため当院受診。
治療前の症状について
10分程度の歩行で臀部と大腿外側~下腿にかけての疼痛としびれ
寝返り動作:容易
立ち上がり動作:容易
洗顔動作:容易
中腰姿勢、立位の持続:非常に困難
長時間座位:非常に困難
重量物の挙上・保持:非常に困難
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
痛みの度合い | 5 | 8 | 8 | 7 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な症状部分:左腰部~下肢

前屈:問題なし
後屈:問題なし
ラセーグ徴候:なし
MMT:左L5
腰部圧痛点:なし
画像及び所見について

- L2/3、3/4、4/5、5/s – 椎間板変性、膨隆
以上のことが画像上認められました。
L2/3、3/4、4/5、5/sの椎間板所見による脊柱管の圧排が、症状の原因の可能性が高い。
治療について
患者様と相談の元、L2/3、3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行
治療は小原医師が行いました。

治療は75分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル4箇所=1,650,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損 傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長