治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介【Qフローレンス法】 CASE-No.81 |ILC国際腰痛クリニック(大阪)コラム

患者様

 60代 女性 

主病名

 L4/5 重度脊柱管狭窄症 

 間欠性跛行:あり

これまでの患者様の経過について

 20年前からすべり症。電気治療やコルセットを使用し、痛まないときあるため

 治療等はせず、運動などで経過観察。

 昨年11月ごろから腰痛、出現し整骨院に通い始める。症状緩和せず

 数か月前から、下肢症状も出現。近医にて内服始めるも

 症状改善せず来院。

治療前の症状について

 腰痛・両下肢痛・両下肢の痺れ

 

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い8799

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛み、しびれ部分-腰~下肢

 前屈:可能

 後屈:困難

 圧痛点:L4/5 両側

 ラセーグ:陰性

 咳、くしゃみ:増悪なし

 

画像及び所見について

  • L4/5-重度脊柱管狭窄症
  • L4-すべり症、不安定症
  • L3/4,4/5-椎間板変性症

   以上のことが画像上認められます

   

・すべり症による脊柱管狭窄を引き起こし、激しい痛みやしびれなどの

 主症状の原因の可能性が非常に高い。

治療について

患者様と相談の元、L4/5の棘突起間にQフローレンス法を施行

その後、L4/5にセルゲル法を施行

治療は85分(麻酔:25分 + 治療:60分)程度で終了

回復室で休憩後、座位・立位・歩行にて問題なしのため、歩いて帰宅されました。

当院の治療法について

今回ご案内したQフローレンス法の補足情報です。

Qフローレンス法の費用:1,760,000円/1箇所(税込み)~2,530,000円/2箇所(税込み) 

Qフローレンス法+セルゲル法の費用:2,200,000円/1箇所(税込み)~

※この患者様のケースの費用:Qフローレンス法1箇所/セルゲル法1箇所=2,200,000円(税込み)

Qフローレンス法のリスク・副作用:自験例でも論文でも報告はありませんが、スペーサー挿入により神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長