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椎間関節症と診断。楽な寝方とは?

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椎間関節症とは、背骨の背中側の骨の関節部分に炎症が発生する病気です。

背中を反らしたり、ひねったりする動作で腰痛が生じて、日常生活にも支障が出ます。

今回は、椎間関節症になった時の寝方について解説します。

椎間関節症の症状と原因

椎間関節症とは、背骨の椎間関節に炎症や変性が生じて痛みが起こる病気です。

従来、整形外科では軽視されていましたが、近年では腰痛の要因の中でも大きな割合を占めていることがわかってきています。

Hidenori Suzuki他の調査では、320人の腰痛持ちの患者の腰痛原因は、椎間関節症が21%、筋筋膜性腰痛症が18%、椎間板性腰痛が13%、脊柱管狭窄症が11%、仙腸関節障害が6%、圧迫骨折が3%などであったと報告されています(※1)。椎間関節症による腰痛の割合が一番高いといいます。

※1 参照元:Hidenori Suzuki, et al. Diagnosis and Characters of Non-Specific Low Back Pain in Japan: The Yamaguchi Low Back Pain Study. PLOS One. 11(8), 2016.

椎間関節症の症状

椎間関節症の主な症状は、腰部、および動きにくさです。

体を後ろに反らしたり、ひねったりする動きで痛みが強くなるのが特徴です。朝起きた時や長時間同じ姿勢を続けた後に、動き始めの動作で痛みを感じることもあります。

椎間関節症が進行することで背骨がゆがんでしまい、それが神経を圧迫することで足の痺れが生じる場合もあります。

椎間関節症の原因

椎間関節症の主な原因は、加齢による関節の変性と、長時間の悪い姿勢や繰り返しの負荷によるものです。背骨の不安定さや椎間板の変性も、椎間関節への負担を増やし、炎症や痛みの原因となります。

椎間関節症になった時の寝方

仰向け寝の場合

仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションや丸めたタオルを挟んで膝を軽く曲げた状態になることをおすすめです。そうすることにより、腰が反るのを防ぎ、腰椎への負担を軽減します。

腰とマットレスの間にタオルを挟んで、腰のカーブをサポートするのも効果的です。

横向き寝の場合

横向きで寝る場合は、曲体を少し丸め、膝の間にクッションや抱き枕を挟んで寝ましょう。これで骨盤や腰の捻じれが減り、腰への負担が軽減されます。

ウエストのくびれにタオルを挟むと、腰が反るのを防ぎ、腰椎をさらに安定させることができます。

その他の注意点

柔らかすぎる寝具は避け、適度な硬さや反発性のあるマットレスを選びましょう。

首と腰に自然なカーブができるように、枕の高さと形状を調整すると良いです。

痛みが強くなったり、激しい痛みが続いたりする場合は、医療機関を受診しましょう。

椎間関節症と診断されたことのある方、腰痛でお悩みの方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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