治療症例紹介・コラム

Colum 腰痛の原因と予防法:60代以上の方に向けたガイド

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腰痛は老若男女を問わずかかることがあります。

脊椎を構成している椎骨や椎間板に変性が起きて、中には腰椎にかかる負担が最も多いです。歳をとっていくにつれて、変性が進んでいき、腰痛がつらくなる場合も少なくありません。

今回は、腰痛の原因と、日常生活での予防方法に関して解説します。

腰痛の主な原因

座り姿勢、寝方、荷物の持ち方などの日常生活での動作により、腰への負担が大きくなる場合があります。腰椎に負担がかかり続けると、椎間板などが変性していきます。

椎間板の変性が続くと、椎間板ヘルニアになったりして、関節等の変形も始まり、脊柱管狭窄症となってしまいます。60代以上の方の場合は、脊柱管狭窄症(=脊柱管が狭くなった状態)が腰痛の原因として多いです。

また、運動習慣がないと、筋力低下にもつながり、腰痛の原因になります。

特に背骨や骨盤を支える筋肉などが硬くなると、腰椎や骨盤にゆがみが生じることもあり、腰痛が悪化してしまいます。

腰痛の予防方法

日常の動作に気を付ける

腰痛を予防するためには、普段から腰に無理な負担をかけないよう姿勢に注意しましょう。

常に背筋を伸ばすように意識する

椅子に深く腰掛ける

座る時は骨盤をしっかり起こし、背中を丸めないように意識する

荷物を持ち上げる時は膝を曲げる

横向きで寝る

お腹に力を入れる

運動やストレッチの習慣を身につける

腰痛を予防するために、腰痛を改善するためには、運動習慣が大事です。

運動やストレッチを習慣化して、背骨を支える筋肉の柔軟性を保ちながら筋力を鍛えるよう、心掛けましょう。

朝の体操や、水中ウォーキングもおすすめです。

腰痛にならないための運動

骨盤と腰椎の動かす運動

骨盤と股関節の動きが悪くなると、腰に負担が掛かりやすくなります。

この運動を行うことで、骨盤と股関節の動きが良くなり、腰の負担を減らすことができます。

1.あぐらをかいて座る

2.骨盤を後ろに倒してから、腰を丸める

※腰を丸める時は体が前に倒れないようにしましょう。

3.骨盤を前に起こしてから、腰を伸ばす

※腰を伸ばす時は、腰を反らしたり、背中に力を入れすぎないように気をつけましょう。

胸椎(胸の背骨)を動かす運動

胸椎の動きが固くなると、腰に負担がかかりやすくなります。

この運動をすることで、腰の負担を軽減させることができます。

1.あぐらをかいて座る

2.みぞおちに手を当てる

3.当てた手を真横にスライドさせるように上半身を左右に動かす

※上半身を横方向へ動かす時は、体が捻じらないように気をつけましょう

骨盤と背骨全体を動かす運動

この運動の目的は、骨盤・腰椎・胸椎の動きを滑らかにすることです

1.真ん中の画像に示されているように座る(スタートポジション)

2.骨盤を後ろに倒して、腰を丸めて、お腹を覗き込むように胸を丸める(左の画像)

3.スタートポジションに戻る

4.骨盤を起こして、腰を起して、鼻筋を斜め上に突き出すように胸を起す(右の画像)

運動を行う際の注意点

運動をする時は力まずに、やさしく動かしてください。

運動の時間は2~3分を目安にしましょう。

動かしにくい部分もあるのでしょうが、その部分を念入りに動かしておきましょう。

当院の治療

腰痛の予防は大切ですが、既に痛みがあり、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患と診断されている場合は、治療も必要なケースがあります。

当院は、損傷した椎間板を修復するセルゲル法、狭くなった脊柱管を広げるフローレンス法・Qフローレンス法を行っております。

いずれの治療も体に負担の少ない低侵襲治療であり、局所麻酔で行われます。入院が必要なく、日帰りで受けられます。

また、当院は「腰痛特化型リハビリ」も実施しており、様々な腰痛、幅広い年齢層の腰痛に対応できます。

腰痛でお悩みのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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