今回は少し前からよく耳にするストレートネックについてのお話です。 まずストレートネックは正式な病名ではなく、医学的には「頚椎の配列が理想的な前弯(前方に弯曲)から逸脱した状態」のことを言い、本来の頚椎の前弯が減少、もしくは消失した状態。つまり頸椎の並びが真っすぐになった状態を指します。 首が前へ行くと自然と肩が丸まり、肩甲骨も外に広がりやすくなります。 肩と耳の前が一直線に並んだ角度が0度の時、頭の純粋な重さ約5kgが首にかかります。 頭を前に傾ける角度が増すにつれ、15度で12Kg 30度で18Kg 45度で22Kg 60度で27Kgと負荷が強くなっていくそうで、首はこの重さを支え続けなくてはならないため、頚肩部がとても凝ります。 この重さを首だけで支えるのは難しいため背中や腰回りなど色々な場所で支えることになります。 背中の筋肉には骨盤から首や肩に付いている筋肉もあるため、首や肩が前へ行くことは後ろ側の筋肉が伸ばされる形になります。 筋肉は縮んで使う場合もあれば伸ばされた状態で使う場合もあります。 その中でも伸ばされた状態で使われる際は大きな負担が体にかかります。 ゆえに首が通常より前へ出ることにより、腰部や背中の筋肉、靭帯などに大きな負荷をかけることへつながります。 同時に、骨盤が後ろに倒れる方が多く、猫背姿勢が誘発され椎間板への負担が増す可能性もあります。 腰痛は腰回りだけでなく、上半身や下半身と色々な部位からの影響で負担がかかります。 仕事の関係で手を前へ出して作業するパソコン仕事や事務、運転手などの職業の方はより気をつけてお過ごしください。 日々の予防が皆様の身体を守っています。 当院では腰痛に関するスペシャリストが揃っています。 腰痛でお困りの方はぜひ当院のご予約専用ダイヤルまで一度ご連絡お待ち申し上げております。 ※ストレートネック・・・ストレートネックの基準としてはレントゲンでとった際に1番上の骨と1番下の骨の角度が正常であれば30°~40°存在します。 その角度が破綻したものがストレートネックになります。 *文献にとより診断基準に誤差があります。 ILC国際腰痛クリニック東京
治療症例紹介・コラム