前回の続きになります。 今回は正しい椅子の座り方について解説していきます。 ●正しい椅子の座り方と姿勢 正しい椅子の座り方を誤って理解されてしまっている方が多くいらっしゃるので、簡単に説明させていただきます。 正しい椅子の座り方は ①全体的にリラックスしている ②完全に脱力するわけではない ③背筋を一生懸命伸ばすのではなく、座骨に体重を乗せてリラックス もっと簡単に言うと上半身に無駄な力が入らない座り方が人間にとって楽な座り方です 上半身に力が入る座り方をしていると、腰痛や肩こりのリスクが増してしまいます。 上半身に力が入らないためには、『 坐骨 』で座ることが重要です。 『 坐骨 』は椅子に座る際、最初に座面に当たる骨のことです。 坐骨よりも後ろに体重がかかると、猫背気味になって腰痛のリスクを増してしまいます。 そのため、椅子に座るときには、坐骨に上半身の体重を乗せるイメージで、上半身に力が入っていない状態にすることが重要です。 分かりづらい方は、お尻の下に手を入れてもらうと出っ張っている骨があるかと思います。 それが座骨です。この部分に上半身の体重が乗るようにしていただくと、分かりやすいと思います。 お尻の下に手を入れたまま、骨盤を動かして座骨に体重が一番乗る部分を探すのも1つの方法です。 試してみてください。 【 大事にして欲しいこと 】 ①良い姿勢とは、必ずしも胸を張った背筋を伸ばした姿勢のことではありません ②上半身に力が入らない、自然な座り方を意識することが重要です 以上のことを大事にしていただき、意識して行ってみてください。 最初のうちは、座骨に体重を乗せることも難しく感じる方もいらっしゃると思いますが、意識すれば出来るようになります。 写真で撮ってみるとそうでもありませんが、感覚として少しだらしない姿勢になっていると感じる方が多いです。 そのため、座骨に体重を乗せれても、自然に良い姿勢になろうと、時間とともに少し腰が反ってくる方も多いです。 反ったり、丸くなりすぎていないか、意識して座ることが重要になってきます。
治療症例紹介・コラム