治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.53|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

以前から手術を提案されていたが手術には抵抗があり、当院を受診・治療をされた患者様のケース

患者様

60代 女性

これまでの患者様の経過について

2015年に腰痛の症状が出始め、整形外科を受診し脊柱管狭窄症と診断を受け、内服療法にて保存的治療をしていた。

2022年8月頃より右下肢・おしりにも痛みが出始め、手術を提案されたが前向きになれずに行わず。

2023年1月頃から立ってるだけで痛みが出るようになり、当院に来院。

治療前の症状について

歩行は100mまでなら可能。

歩いている最中に症状がきつくなる。

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い6536

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-おしりは右よりの痛み、下肢の痛みは右大腿、しびれは右下肢に存在。

・日常動作

寝返り・立ち上がり動作、腰を伸ばし切った時、中腰姿勢・重量物の挙上にやや困難を感じている。

画像及び所見について

  • L2/3、3/4、4/5、5/sは椎間板変性
  • L3前方すべりによりL3/4は脊柱管狭窄症
  • L3/4は椎間板ヘルニア

・L2/3,5/s-椎間板変性症をきたしているため保存的

・L3/4-正中ヘルニア・脊柱管狭窄症が認められ、現在の痛みの可能性

・L4/5-椎間板変性症・左椎間孔狭窄が認められ、痛みの原因の可能性

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

L2/3、3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

痛みは出ずに治療を終えることが出来ました。

治療は35分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

治療を行った患者様が終わってすぐに看護師さんに手を握ってもらってたので安心して治療に臨めたと最近耳にすることが多くなりました。

スタッフみんなで患者様をサポート出来ていることに感謝しております。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル4箇所=1,650,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹