治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.24】しびれ症状で歩行困難だったが、治療後に歩行可能になった患者様

患者様

60代 女性

2022年11月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(2/3,3/4,4/5,5/sの椎間板)に、椎間板変性の所見が認められる。

椎間板L2/3,3/4.4/5,5/sに椎間孔狭窄が認められます。

治療前の経過について

2020年にしゃがんだ際に右股関節周囲に激痛が走り近くの整形外科を受診したところ、椎間板が潰れていると診断を受ける。

2021年は、くしゃみをした際に右腰からおしりにかけて激痛が走った。

2022年10月は、腰の痛みが出現痛み止めにて軽快したが、右の大腿から足先までしびれて歩けなくなり当院にて治療となる。

治療について

治療は椎間板の2/3,3/4,4/5,5/sの計4椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前4483
治療から1週間後1131
治療から1か月後0030
治療から3か月後00 20

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、良くなってきている。雨の日はすこし重く感じる。

1か月経過時、朝左足の付け根からつま先までしびれる。座っていても同じ感じがある。

3か月経過時、起床時に少ししびれを感じるが、長くは続いていない。

今回、痛みのレベル低下は早期に表れています。

しびれに関しては、神経が圧迫されていることが多いため症状改善には時間を要するケースが多いです。

症状が出たとしても、しびれている時間がだんだんと低下してきているので徐々にですが圧迫されている部分が改善してきていると思われます。

出来る範囲で、散歩やストレッチをして頂ければと思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹