治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.64|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

椎間板ヘルニアによる椎間孔狭窄の患者様のケース

患者様

60代 女性

これまでの患者様の経過について

2年程前から腰に痛みが出るようになる。

マッサージに通い始めたら余計に痛くなる。

整形外科を受診し投薬にて様子を見ていたがよくならず当院を受診の形となる。

治療前の症状について

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い7756

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-腰・右の太もも・膝裏。両足先のしびれ。

前屈:変化なし

後屈:変化なし

ラセーグ:なし

圧痛:特になし

・日常動作

朝方痛みで目が覚める。

立ち上がり時・長時間の座位・重量物の挙上にやや困難を感じている。

歩行能力は問題ない。

画像及び所見について

  • L4/5は右寄りの椎間板ヘルニア
  • L1/2、2/3、3/4、4/5、5/sは椎間板変性
  • L3/4は両椎間孔狭窄、4/5は右椎間孔狭窄

以上の事が画像上認められます。

・L2/3・3/4-椎間板変性をきたしており、椎間孔狭窄も見受けられる為予防的に

・L4/5-右寄りの椎間板ヘルニアがあり、右椎間孔は強い狭窄が認められ、主症状の痛み・しびれの原因の可能性

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

L2/3、3/4、4/5にセルゲル法を施行

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

治療は25分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル3箇所=1,54,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹