【治療経過のご紹介 No.156】すべりを伴う脊柱管狭窄症の患者様
カテゴリー:
患者様
60代 女性
2023年12月治療 治療から約12カ月経過
症状及び治療について
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この患者様は赤い枠で示されている箇所(L4/5)に脊柱管狭窄症が認められます。
また、L4は前方すべりも認められます。
治療前の経過・治療について
2019年脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアと診断され、投薬・ブロック注射をしたが改善しなかった。
抗がん剤治療による副作用で下肢へのしびれ症状がある。
症状を改善するため当院に来院。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 7 | 8 | 8 | 8 |
治療から1週間後 | 7 | 7 | 7 | 7 |
治療から1か月後 | 5 | 5 | 4 | 6 |
治療から6か月後 | 3 | 3 | 3 | 4 |
治療から12か月後 | 2 | 2 | 2 | 2 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、少しだけ痛みとしびれが弱まった気がする。
1か月経過時、治療前と比べて良くなっている。痛み止めを飲まなくてもいい日もある。
3か月経過時、連絡が取れませんでした。
6か月経過時、10日間ほど痛みのレベルが7程度の時があった。夕方になると疲労からか症状が悪化するが基本的には痛みは改善されている。
12か月経過時、仕事で疲れると短時間だけ症状が出るが、一晩寝ると症状は無くなっている。しびれ症状も良くなっており治療して良かった。
今回の患者様は、脊柱管狭窄症による症状がメインだと考えられます。
下肢のしびれは抗がん剤の副作用が原因だと思いますが、セルゲル法によって緩和した為脊柱管狭窄症による症状も一部あったと考えられます。
日数が経過するごとに症状の改善が見られ、6カ月時の症状悪化は治療経過による一時的な悪化です。修復過程で一時的に悪化することが多くみられます。
修復過程での悪化の為、その後良好になるケースが多いです。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長