本日の治療症例紹介 CASE-No.223|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム
カテゴリー:
患者様
70代 男性
これまでの患者様の経過について
35年前に腰痛の要因として、椎間板ヘルニア摘出手術を施行。症状改善。
2025年9月頃から左下肢に痛みが出て、近医の整形外科を受診し脊柱管狭窄症と診断。
対症療法で様子を見ることにしたが、家族の提案で当院受診となる。
治療前の症状について
・治療前の痛みレベル
| 腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
|---|---|---|---|---|
| 痛みの度合い | 0 | 8 | 4 | 8 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛みの部分-左下肢

前屈:若干症状増悪
後屈:変化なし
ラセーグ:陰性
圧痛:L4
間欠性跛行:陽性(数百メートル)
・日常動作
歩いている際に症状増悪
画像及び所見について

- L4/5,5/s-椎間板変性
- L4/5-椎間板ヘルニア
以上の事が画像上認められます。
・L4/5-椎椎間板ヘルニアを認め、主症状の原因の可能性が高い
・L5/s-椎間板変性による椎間孔狭窄を認め、主症状の原因の可能性がある
治療について
患者様と相談の元、L4/5,5/sにセルゲル法を施行
治療は末松医師が行いました。

DiscoGelを入れた後の画像になります。
治療は25分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル2箇所=1,430,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長