患者様
60代 男性
2023年1月治療 治療から約8か月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(L1/2の椎間板)に椎間板ヘルニアが認められます。
L2/3~4/5は椎間板変性が認められます。
治療前の経過について
過去に2度のぎっくり腰発症。
2022年12月 腰が痛く近医の整形外科を受診しすべり症と診断を受ける。服薬と湿布にて様子を見ていたが痛みが治まらず。
改善目的で当院受診の形となる。
歩行能力は問題無し。
治療について
治療は椎間板のL1/2、2/3、3/、4/5の計4椎間に対して、セルゲル法を行いました。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 2 | 0 | 0 | 0 |
治療から1週間後 | 3 | 0 | 0 | 0 |
治療から1か月後 | 2 | 0 | 0 | 0 |
治療から3か月後 | 1 | 0 | 0 | 1 |
治療から6か月後 | 1 | 0 | 0 | 0 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、外出すると痛みが出て、狭い歩幅でしか歩けない状態。
1か月経過時、症状変わらない。
3か月経過時、筋トレを高負荷でやってしまい、腰回りの疲労感が出てきている。
6か月経過時、症状なく、歩行スピードが戻った。疲労感があるときにだけ少し腰痛が感じるだけ。
今回は、普段から筋トレなどの運動を習慣的に行っている患者様になります。
治療から3か月経ち、治療前より腰の調子が戻ってきたため筋トレの負荷を高めてしまい違和感が出てしまいました。
セルゲル法は徐々に椎間板が修復していきますので、高負荷ですと痛みや疲労感が出てしまうケースがあります。無理しない程度のトレーニングを心がけて頂ければと思います。
6か月経過時には、太極拳やヨガなどの活発な運動が出来るようになっていました。今後も腰痛に悩まずに生活を送っていただければと思います。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹