治療症例紹介・コラム

患者様

70代 女性

2023年3月治療 治療から約8か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L5/sの椎間板)に椎間板ヘルニアが認められます。

L2/3は椎間板膨隆、L3/4はすべり症が認めらます。

L4/5は、固定術後

治療前の経過について

過去ぎっくり腰を5回程度繰り返している。

2014年     すべり症に対しての後方固定術(4/5)。

2018年     右腰がギクッと痛くなり、近医の整形外科を受診しヘルニアと診断を受ける。ブロック注射などの対症療法をしたが改善せずしびれ症状も出始める。

2019年12月   PELD(内視鏡下椎間板除去術)施行。痛みは改善した

現在       右下肢への痛み・しびれ症状。日によって腰・臀部周辺にも痛みがある。

治療目的で当院を受診。

治療について

画像・診察から鑑みて治療は椎間板のL2/3、4/5、5/sの計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前6654
治療から1週間後4440
治療から1か月後4420
治療から3か月後3312
治療から6か月後2211

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、痛みは軽減している。5000~6000歩程度歩いている。

1か月経過時、痛みはあるが長続きはしない。カーブスを再開できる程度まで回復した。

3か月経過時、痛くない日が増えてきて嬉しい。体を動かすのが楽しくなり新たにジムを契約した。

6か月経過時、治療前に比べて非常に良くなった。時々痛みがあるときはあるが、少し動くと痛みは無くなる。

今回の患者様は、固定術とPELDを過去にした方になります。

元から運動が好きな方の為、痛みが軽減した頃から自主的に運動を行ってくれました。

無理しない程度に運動をして頂けたので疲労も溜まらず、血流が良くなり症状改善の手助けをしてくれたと思います。

ぎっくり腰を頻回していますので、体質的に椎間板ヘルニアになりやすい方だと思います。

予防的に変性があるL2/3にもセルゲル法をしました。

これからも無理せずにお過ごしください。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹