治療症例紹介・コラム

Colum すべり症の方必見!痛みが和らぐ簡単ストレッチ

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腰椎すべり症とは、腰の部分で椎骨が正常な位置からずれた状態をいいます。

すべり症になれば、痛み・しびれなどの様々な症状が発生して、日常生活に悪影響が出てしまいます。

今回は、すべり症の痛みが和らぐ簡単なストレッチを紹介します。

痛みを和らげるストレッチ

腰への負担を軽減するストレッチは、すべり症の症状の改善に効果的です。

腰椎や周囲の筋肉を伸ばすストレッチ

背中から腰にある広背筋、腰から臀部にある大殿筋を伸ばすストレッチです。

このストレッチは腰椎をしなやかに保ち、腰の負担を軽減します。

1.床に仰向けになる。

2.両膝を曲げて、両腕で抱えてゆっくり胸に引き寄せる。

3.20~30秒ほどキープする。

1日3回を目安に行いましょう。

背筋のストレッチ

背筋は、連なる椎骨同士をつなぐ形でついており、背筋が緊張すると隣り合う椎骨と椎骨の間隔が狭くなります。それで、腰に余計な負担がかかります。

以下のストレッチは背筋を伸ばして腰の負担を軽減させます。

1.椅子に座る。

2.両手を身体の前方に絡ませて、前に突き出す。

3.突き出した手とお腹の間に丸い空間をつくるイメージで腰を丸め、5~10秒キープ。

4.姿勢を元に戻す。

腸腰筋のストレッチ

腸腰筋とは体幹と下肢を繋いでいる筋肉です。そのストレッチは腰を反るものが多いですが、すべり症の方は腰を反る動作がNGです。

腸腰筋のストレッチは椅子を使ったストレッチをおすすめします。

1.まず座った時に足全体が床につく高さの椅子を用意して、足が半分外側に出て、臀部も半分出ているポジションで座る。

2.そのまま外へ出している足を後ろに引いていく。

3.足の付け根あたりに効いているのを確認して、そのまま10秒キープ。

 ※この時はつま先を立ててください。

毎朝、左右3回行うようにしましょう。

太ももの前側のストレッチ

太ももの前側の筋肉は骨盤から膝へと延びています。この筋肉が緊張すると、骨盤が前傾し、骨盤に引っ張られて腰が反ってしまいます。

太ももの前側の筋肉を伸ばして、腰の負担を軽減するストレッチをしましょう。

1.身体を横向けにして床に寝る。

2.上側にある足首を、上側にある手で持ち、かかとを臀部に引き付ける。

 ※この時は腰が反らないように注意しましょう。

3.太ももの前側の筋肉に伸びを感じたら、30秒キープして深呼吸する。

4.反対側も同様に行う。

1日3回を目安に行いましょう。

ストレッチを行う際の注意事項

誤ったストレッチをすると、症状を悪化させる恐れがあります。

以下のストレッチは、腰への負担が大きくかかるため、すべり症の方がやってはいけません。

・腰を反るストレッチ

・うつ伏せで両手や両肘を床について身体を起こすストレッチ

・腰をひねるストレッチ

・ボールを腰にあてて行うストレッチ

すべり症と診断されている場合、腰を反らせる動作や腰を捻る動作などが症状を悪化させますので、上記のようなストレッチをやらないようにしましょう。

当院の治療

ストレッチで痛みを和らげることができますが、椎間板の損傷が治りませんので、症状が再発する可能性があります。痛みの原因である椎間板の損傷を治療する必要です。

最近の研究では椎間板変性がすべり症を引き起こす要因とされております。※1

そのため、変性してしまった椎間板を修復しなければすべりの予防ができないと考えています。当院では、椎間板の変性が原因であるすべり症に対してセルゲル法を行っています。

※1 参照元:I. Akkawi, H. Zmerly. Degenerative Spondylolisthesis: A Narrative Review. Acta Biomedica, vol. 92, No.6, 2021.

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

また、当院は「腰痛特化型リハビリ」も実施しており、様々な腰痛、幅広い年齢層の腰痛に対応できます。

腰痛でお悩みの方、すべり症と診断された方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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