治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.98】すべり症があるが改善した患者様

患者様

70代 女性

2023年5月治療 治療から約9か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4、4/5、5/sの椎間板)に椎間板変性が認められます。

L4は後方すべりを認められます。L2/3はひび割れ所見を認めます。

治療前の経過・治療について

20年前   急に腰が痛くなり動けなくなった。以降左足裏がしびれるようになった。

3年前    左臀部に痛みと違和感を感じるようになる。

2023年4月  近医の整形外科を受診し、骨が潰れて神経が圧迫されていると診断を受ける。

症状改善の為、当院を受診。 

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前0064
治療から1週間後0061
治療から1か月後0061
治療から3か月後0010
治療から6か月後0010

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、臀部付近の痛みが少し緩和した。

1か月経過時、歩いていると激痛が走るときがあるが、それ以外では激痛はない。

3か月経過時、しびれがほんの少しあるがそれ以外の症状が緩和した。

6か月経過時、足裏のしびれが残っているがそれ以外は症状が無くとても嬉しい。

今回の患者様は、L4/5,5/sの椎間板膨隆による神経圧迫が緩和することにより症状改善に繋がりました。

L4のすべりによる神経圧迫で左足裏にしびれが残っていると考えれます。症状改善はしていますが、骨による影響が大きい為治療で完治することは難しいです。

リハビリによって症状を限りになく0に近づけることが一番の近道ではないかと考えています。今回の治療による症状改善出来て大変うれしく思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長