治療症例紹介・コラム

Colum 【腰椎変性側弯症とは?】

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加齢等により背骨がねじれて左右に曲がりくねった状態をいいます。
青年期に側弯がないにもかかわらず、中年以降に出現する側弯症で腰椎が
10°以上曲がった状態を側弯と指します。
何気ない姿勢や足組み姿勢や日常生活習慣(負担、喫煙)や左右の脚長差から発症します。

主な症状は
① 腰痛   ② 臀部痛  ③ 下肢痛
脊柱管狭窄症を併発している場合は間欠性跛行(歩くと痛みや痺れを感じるものの、少し休めば落ち着いてまた歩ける状態)や座骨神経症状(坐骨神経に沿っておきるお尻から下肢後面・外側の痛みや痺れのこと)がある場合もあります。他にもバランスを保とうとした結果、重度の肩こりや重心のずれによる膝関節周囲の症状など腰以外の症状をきたす場合もあり、影響は多岐にわたります。

治療法
一般的には保存療法(リハビリ、装具療法、薬物療法)で治療を行います。
保存療法で症状が改善せず長期化の場合腰椎固定術などの外科手術を提案されることが多いです。
しかし従来の手術法である腰椎固定術や腰椎後方除圧術は骨を切除し、時に固定が必要であり、手術リスクが高い事、再発率が高い事が問題でした。

当院では腰痛特化型のリハビリでの治療を中心に、椎間板と関節の状態によっては治療法としてセルゲル法があります。
変形してしまった椎間板を修復・再生させる事で痛みやしびれの原因となる脊椎のゆがみ・ずれが進まないように予防できます。当院では腰椎変性側弯症の根本的な要因は椎間板の変性にあると考えておりますので、骨のゆがみを治すこと自体は根本原因の解決になりません。セルゲル法で根本原因を解決することでこれ以上の悪化を防ぐことが重要です。

ILC国際腰痛クリニック東京

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹