椎間板ヘルニアとMRI検査の必要性とは?診断の決め手を解説
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腰椎椎間板ヘルニアは最も多い脊椎疾患の一つです。
椎間板ヘルニアとなったら、痛みやしびれなどの症状が発生して、進行すればするほど日常生活に支障が出てしまいます。
椎間板ヘルニアと診断するにはMRI検査が必要なのか?と聞く患者も多いですので、
今回は、椎間板ヘルニアの診断について解説します。
椎間板ヘルニアとは
椎体と椎体の間には椎間板が存在しています。椎間板は中央にゼラチン状の髄核があり、髄核を取り囲むようにコラーゲンを豊富に含んだ線維輪があります。
線維輪に亀裂が生じ、髄核が外に飛び出した状態は、椎間板ヘルニアといいます。

腰部椎間板ヘルニアの主な症状は、腰痛に加えて、お尻や足の痛み・しびれです。痛みやしびれは下半身のどこにでも出る可能性がありますが、特にお尻から太ももの裏側の痛み、坐骨神経痛は、腰のヘルニアの代表的な症状です。
椎間板ヘルニアの診断方法
椎間板ヘルニアの診断には、症状や身体診察、レントゲンやMRI、CTなどの画像検査を行います。なかには、診察とMRI検査が椎間板ヘルニアの診断に必須とされています。
MRI検査でわかること
MRIの画像では腰痛の要因に関連している椎間板・神経・靭帯・関節部分の変形や神経への圧迫の状態や損傷の有無、炎症の有無などを確認することができます。
MRI画像は病変の範囲を明確に示すことができますので、正確な診断ができます。

MRI画像での椎間板ヘルニア(左は矢状断からみた画像で、右は横断面からみた画像)
MRI検査の重要性
・詳細な病変の特定
骨だけでなく、椎間板、脊髄、神経、靭帯などの状態を鮮明な画像で詳細に確認できます。
・レントゲンでは評価しにくい軟部組織の観察
レントゲンでは評価が難しい軟部組織や神経の状態を詳しく評価できるため、痛みやしびれの原因特定に不可欠です。
・幅広い疾患の診断
椎間板ヘルニアだけでなく、脊柱管狭窄症、脊椎の腫瘍、感染症、骨折など多様な疾患の診断ができます。
・正確な治療計画
病変の範囲や神経への影響を明確に把握できるため、医師はより正確な治療計画を立てられます。
・放射線被曝がない
放射線を使用しないため、被曝のリスクがなく、体への負担が少ない検査です。
・非侵襲的な検査
痛みや不快感が少なく、体に傷をつけない検査方法です。
当院の治療
当院は、画像所見・問診・診察を経て患者様と相談の元、治療方針を決定しております。
椎間板ヘルニアに対して、損傷した椎間板を修復する治療・セルゲル法を行っております。
当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。
当院では無料画像診断を実施していますので、腰椎のMRI画像をお持ちの方・別の病院でMRIを撮影された方お気軽にご相談ください。
椎間板ヘルニアと診断されたことのある方、腰痛でお悩みのある方は、一度当院での診察を受けることをご検討ください。