治療症例紹介

腰の治療症例紹介・コラム

腰痛と睡眠の関係:快適な睡眠環境を作る方法

schedule

カテゴリー: category

タグ bookmark

朝起きたら腰が痛い、腰が痛いから夜は眠れない…

このように腰痛と睡眠には関係があります。

今回は、睡眠が腰痛に与える影響について解説します。

睡眠とその役割

睡眠は心身の健康維持に必要不可欠で大事なものです。

レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠は、脳や身体の状態の違いから、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類に分けられます。

レム睡眠では、脳が活発に働いており、記憶の整理や定着が行われますが、体は最も休まる時間で交感神経が優位とされています。

他方、ノンレム睡眠では、大脳も休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされて副交感神経が優位となります。

睡眠の役割

十分な睡眠をとることで、日中活動した脳や身体が休んで疲労が回復します。日中のストレスから回復もでき、耐性向上の効果もあります。

脳の疲労回復により、集中力・記憶力・思考力が維持されたりします。

睡眠中には傷ついた細胞が修復され、ウィルスや細菌などの病原体を退治する免疫物質をつくられます。また、ホルモンバランスの調整、特に成長ホルモンの分泌が促され、骨や筋肉の成長も促されます。

睡眠中には、体のメンテナンスが行われていると言えます。

睡眠不足の影響

睡眠は大事な役割を果たしていますが、睡眠が足りない場合、睡眠の質が低下している場合は心身にどのような影響があるのでしょうか?

寝不足があると、日中に強い眠気を感じて、集中力が続かず、ストレスや不安が感じやすくなります。気分的にもイライラしたり、やる気が出なかったりするなど、心の状態が不安定になります。

また、睡眠が足りない場合は、免疫力が低下して、体調不良につながります。脳、肌、筋肉・骨、内臓の傷んだ細胞が修復されず、それらの機能も低下します。このような状態が続くと、各器官や組織に異常を来たし、腰痛などの症状が発生しやすくなります。

睡眠不足で、脂肪細胞から分泌される食欲を抑制するレプチンというホルモンが減少し、胃から分泌される食欲を増すグレリンが増えます。これで生活習慣病を発症するリスクが高まります。

睡眠不足と腰痛との関連性

睡眠不足やストレスにより、全身が緊張します。血流が悪くなり、筋肉や椎間板などへの栄養が行き届かなくなってしまい、筋肉が硬くなってしまいます。不良姿勢になったり、うまく筋肉が使われなくなったりして、腰部への負担がかかり、腰痛を引き起こします。

睡眠不足には食欲増進作用があり、長期間続くと体重増加を招いてしまいます。体重が増えていったら、骨や筋肉にも悪影響が与えられて、腰痛が悪化してしまいます。

睡眠の質が悪いと、腰痛が増悪しやすく、腰痛があると睡眠の質が悪くなるという悪循環になります。

睡眠の質を高める方法

睡眠の質が腰痛の管理において重要な役割を果たしています。睡眠の質の改善は腰痛の軽減に関与しますので、快適な睡眠環境をつくると良いです。

起床後、太陽の光を浴びる

朝起きたら、まずは太陽の光を浴びましょう。体内リズムが整うとともに、メラトニンホルモンが分泌されて夜は眠りやすくなります。

適度な運動

運動習慣があると、心地よい疲労で眠りやすくなります。

特に有酸素運動がおすすめです。

1日3食を規則正しく摂取

規則正しく3食をとることで、体内時計が調節され、自律神経が整えられます。それで夜の寝付きが良くなります。

夕食は就寝の3時間前までに

寝る前に食事をとると、胃腸の消化活動が睡眠の妨げになります。寝る3時間前までに食事を済ませましょう。

入浴後1~2時間後に就寝

寝る前の入浴は快眠に効果的です。就寝の1~2時間前に入浴すると、深い眠りにつくことができます。

当院の治療

既に腰の痛みがある場合は、根本的な治療も必要な場合があります。

当院は、損傷した椎間板を修復する治療、セルゲル法を行っております。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

腰痛でお悩みのある方は、一度当院での診察を受けることをご検討ください。

関連記事

上戻る