治療症例紹介・コラム

Colum 腰痛には温泉を!って本当?温泉の効果・効能について

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腰痛は誰もが経験したことのある症状です。

腰が痛い時は患部を温めて改善するから、温泉が良いという意見があります。

今回は、温泉が腰痛に効果的なのか、解説します。

温泉の効果

東西を問わず、多くの研究では腰痛に対する温泉療法の効果が認められています。温泉に浸かることで、疼痛が軽減されるとされています。*1

*1 参照元:上岡洋晴ほか「温泉の治療と健康増進の効果に関する無作為化比較試験のシステマテイツク・レビュー」『日本温泉気候物理医学会雑誌』第69(3)号、2006年。Ruixue Bai, et al. Effectiveness of spa therapy for patients with chronic low back pain: An updated systematic review and meta-analysis. Medicine. 98(37), 2019.

温泉には次のような効果があります。*2

・疼痛緩和

・筋・関節拘縮の改善

・血行促進

・免疫力増強

・タンパク修復

・水圧によるマッサージ効果

・殺菌効果

・心理的リラックス効果

*2 参照元:前田眞治「温泉の医学的効果とその科学的根拠」『温泉科学』第70号、2021年。

上記のような効果があることから、温泉は様々な疾患や症状に適応されています。*3

環境省『「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」及び「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」について』より

*3 参照元:環境省『「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」及び「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」について』2014年。

温泉は全ての腰痛に効果的なのか?

腰痛は急性腰痛と慢性腰痛があります。

急性の腰痛は、痛みが発生してから4週間以内に痛みがおさまる腰痛のことを言い、症状として、急な痛みが腰を激しく襲い、代表的な症状として「ぎっくり腰」があります。

慢性的な腰痛は毎日の腰への疲れが蓄積しており、筋肉が緊張して張ったり凝ったりして、重く鈍い痛みがじわじわと長期間続く傾向があります。急性期とは異なり、急に痛みがおさまる、完治することはありません。

温泉は慢性腰痛に効果があります。長い間腰痛が続いている場合は、温泉に入って体を温めることで血液が循環し、腰痛の改善に繋がります。

他方、急性腰痛は腰に炎症が起きており、温めてしまうことで痛みが悪化してしまう可能性があります。急性腰痛の場合は、温泉に浸からない方が良いです。

腰痛に効果的な温泉の入り方

腰痛を緩和させるためには、体を芯まで温める必要があります。そうすることにより、血行が良くなり、痛みが改善されます。深部まで温めるには10分~15分程度湯に浸かりましょう。

温泉に入る注意点

腰痛緩和のためには、40度以下の温泉に浸かるようにしましょう。これ以上熱い湯は交感神経を優位にするため、身体が緊張状態に陥ってしまい、逆に血行不良になってしまいます。腰痛を緩和させるのではなく悪化させてしまいますので、湯の温度には気をつけましょう。

また、湯冷めにも気を付ける必要があります。せっかく体を温めたにもかかわらず、冷えてしまうと、筋肉が強張ってしまい血行不良になってしまいます。温泉に入った後は、水滴をきちんとふき取り、温かくすることが大切です。

以下の点も留意しておきましょう。

食事の直前、直後及び飲酒後の入浴は避ける

過度の疲労時や運動後は入浴を避ける

高齢者、身体の不自由な人は、1人での入浴は避けた方が良い

入浴時や入浴後は脱水症状等にならないよう、あらかじめコップ一杯程度の水分を補給しておく

当院の治療

温泉は腰痛に効果的ですが、腰の痛みが治まっていても根本的な原因が治りません。

当院は、損傷した椎間板を修復する治療、セルゲル法を行っております。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

腰痛でお悩みの方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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