患者様
60代 男性
10月治療 治療から5か月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(2/3,3/4,4/5の椎間板)に、脊柱管狭窄症の所見が出ていました。
19歳の時に椎間板ヘルニアで入院、その後ときどき腰が痛くなるようになる。
近医にて脊柱管狭窄症と診断、手術を提案されたが、ブロック注射、内服にて対症療法。
左はお尻から足先まで痛み、右はときどき痛くなる程度。
治療は2/3,3/4,4/5の椎間板3箇所、セルゲル法を行いました。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 7 | 7 | 6 | 6 |
治療から1週間後 | 0 | 0 | 2 | 2 |
治療から1か月後 | 3 | 0 | 0 | 0 |
治療から3か月後 | 3 | 0 | 0 | 0 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、足先のしびれ、おしりに痛みがある。
1か月経過時、腰が重い感じではあるが、それ以外は全て良くなった。
3か月経過時、腰の痛みのレベルは変わらないが痛くなる頻度は下がった。その他の部位も痛み・しびれも無い。
おしりから下肢にかけての痛み・しびれが無くなりうれしく思います。
腰の重さに関しては理学療法士の作成したストレッチ方法の指導書を郵送させて頂き、ご自宅で試して頂くことで、経過を見て頂くことになりました。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。人によっては3ヶ月以上経過した後に症状が軽減されている方もおります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹